美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術

【鼻プロテーゼ(シリコン)の失敗、腫れ】鼻の他院修正手術の症例4選

鼻が赤くなってきちゃったけど、大丈夫ですか??

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、プロテーゼ(シリコン)隆鼻術を他院にて受けられた後に、発赤を気にされてご来院されました。

まず、正面の状態を術前(写真1)と術後1か月(写真2)で比較していただきたいと思います。

BEFORE
AFTER

鼻根部、鼻尖部の発赤が軽快していることがお分かり頂けると思います。

横顔をご覧頂くと、鼻根部、鼻尖の発赤が軽快した他に、鼻尖の位置も下がっていることがお分かり頂けると思います(写真3, 4)。

斜めから見た感じ『なんとなくスッキリした』感じに仕上がっているのではないでしょうか(写真5, 6)。

では、この方に入っていたプロテーゼ(シリコン)がどの程度の大きさのものであったかをお見せします(写真7)。

L型プロテーゼのために、鼻尖が押し上げられて、アップノーズになっていたことが分かります。

また、このサイズの物を抜去しても案外変化が少ないこともお分かりいただけると思います。

プロテーゼ(シリコン)を抜去するだけですと、鼻翼軟骨の変形により、鼻先が潰れたような形状に仕上がってしまいますので、鼻尖形成術を同時に行いました(写真8)。

このような方にお会いすると、『そもそもプロテーゼ(シリコン)の手術で良かったのか?』という疑問を抱くことは、少なくないのですが、患者さんのご要望を十分検証し、最適な治療法が何かを考えることが、『プロ』だと思います。

患者さん側も、『カウンセラーなる人』や『口の上手い医者』にのせられることなく、『自分には、この方針であっているのか』を『セカンドオピニオン』を利用しながら、よくお考え頂きたいと思います。

施術名:シリコン抜去(他院)+鼻尖形成修正

手術料金:シリコンプロテーゼ抜去(他院)¥220,000(税込み)+鼻尖形成修正¥445,500(税込み)

リスク:抜糸まで、鼻先にテープ固定とギブス固定が必要。

術後しばらくは、鼻先が一時的に硬くなり、触ると痛みがある。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
鼻の手術料金

【鼻プロテーゼ整形の失敗を修正】後悔しないための隆鼻術のポイント

最近、当院では、他院にてシリコン(プロテーゼ)隆鼻術を受けたのだけれども、なんだか形が気になるというご相談の方が増えました。

このような患者さんの中に一定割合で、『前医は、シリコンが飛び出さない安全な入れ方をしたから』と説明を受けたというお話を聞く気がします。

プロテーゼ失敗の修正手術を紹介

今回は、『シリコン(プロテーゼ)が短すぎたために?形状が良くない方』をご紹介したいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3ヵ月(写真2)

まず、術前と術後3か月の正面状態を比較していただきたいと思います(写真1, 2)。

何が変わったの?と思われるかもしれませんが、正面の写真ですと、この変化は分かり難いと思います。


術前斜め(写真3)術後斜め(写真4) 術前横(写真5)術後横(写真6)
術前斜め(写真3)術後斜め(写真4)
術前横(写真5)術後横(写真6)

少し分かり易いように、角度を変えたものをお見せします。

斜めから見た場合の、鼻筋の形に注意して頂きたいと思います。術前後の違いがお分かりいただけますでしょうか(写真3, 4)?

横顔で見て頂くと、非常に分かり易いと思います。術前の状態で黄色い矢印で示した部分で、鼻が下向きになっているのが、術後に改善しています(写真5, 6)。

前医のシリコン(写真7) 当院のシリコン(写真8)
前医のシリコン(写真7)
当院のシリコン(写真8)

これは、シリコン(プロテーゼ)の境界が上すぎるというのが原因です。

前医でのシリコン(プロテーゼ)の位置(写真7)と私が使用したシリコン(プロテーゼ)の位置(写真8)を比較して頂くと、その違いが、お分かりいただけると思います。

このように、途中までしかシリコン(プロテーゼ)を入れないと、その境界線が表面に出てしまい、形状的な問題に発展することも有ります。

さて、術後の腫れ方について御紹介したいと思います。
前にも書きましたが、このような場合は、前医でのシリコン(プロテーゼ)が容易に抜けるかが腫れ方に大きく影響しますので、個人差がかなり出てしまいます。

術後1ヵ月(写真9・10・11)
術後1ヵ月(写真9・10・11)

この方は、非常に腫れましたので、腫れる場合の参考になると思います。術後1か月経過した状態ですが浮腫んだような腫れが残り、鼻筋が太く見えると思います(写真9-11)

いつも同じことを書いていますが、同じ名前の手術でも担当によっては、別物です。
担当医の感性によっては、『シリコン(プロテーゼ)の形状』も変化しますし、仕上がりの形も大きく変わってしまいますので、担当医が、どのような考え方をして手術をしているのかを知ることは、非常に重要です。

⇒鼻の他院修正についてはこちらに手術例をまとめております

※出血シーンが含まれておりますので閲覧にはお気を付け下さい。

鼻の修正手術の診療案内

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/face/#nose

【鼻プロテーゼで2か月腫れている】抜かないで形も変えたくない場合の修正手術

手術名:シリコンプロテーゼ抜去+鼻尖形成修正+移植物修正(位置修正・摘出等)

まずこのお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

今回ご紹介するのは、他院にてプロテーゼ(シリコン)隆鼻術、鼻尖形成術、鼻尖部に耳介軟骨移植を受けられた後に、鼻が腫れてきたという方です。

鼻の痛みが強くなってきたという事で、手術担当医にご相談された様ですが、抗生剤内服にて様子をみましょうとの事で、手術的な療法は提示されずにご不安になり、当院にいらしたとの事でした。

来院時は、鼻根部から鼻尖部まで全体的に腫れていて、痛みも伴っていましたので、感染を強く疑い、しかも、内服治療が奏効していない状況からプロテーゼ(シリコン)抜去、洗浄し、鼻翼軟骨の形状を再度治し(鼻尖形成修正術)、移植されていた軟骨を再移植するという手術計画を立てました。

また、術中所見によっては、移植されている軟骨が使えないという事も想定しながら手術を行いました。

BEFORE
手術前(写真1)
AFTER
術後6カ月(写真2)

手術前(写真3)術後6カ月(写真4)
手術前(写真3)術後6カ月(写真4)
手術前(写真5)術後6カ月(写真6)
手術前(写真5)術後6カ月(写真6)

ここで、手術前の状態(写真 3, 5, 7)と術後6か月の状態(写真 4, 6, 8)を様々な角度からご覧頂きたいと思います。

手術前(写真7)術後6カ月(写真8)
手術前(写真7)術後6カ月(写真8)

プロテーゼ(シリコン)を抜いたにも関わらず、鼻が低くなったようには感じないのではないでしょうか?

これは、鼻筋を通したことによる、『目の錯覚』を利用しています。

実際にどの程度の大きさのものが入っていたかは、私のNoteにてご紹介しますので、そちらをご覧頂きたいと思います。

術中(写真9.10)
術中(写真9.10)

鼻尖部に移植されていた軟骨のサイズも大きく、これをサイズダウンしないと、『鼻先が太ったような感じ』に見えてしまいます。

移植されていた軟骨をご覧頂きたいと思います(写真9)。

この軟骨を取っただけですと、鼻先に空洞ができ、凹んだ状態になってしまいます(写真10)。

再移植(写真11)
再移植(写真11)

摘出した軟骨は、感染していませんでしたので、加工して、再移植することにしました(写真11)。

こうして手術を無事終えましたが、前医での鼻尖部の移植軟骨が大きい事、プロテーゼ挿入も同時に行われていたために、キャパオーバーとなっていたように感じました。

色々な話で書いていますが、『手術は、最小限に』という事をポリシーにしている私と『手術てんこ盛り』を行う医師とでは、考え方が全く異なりますので、ご自分に合った担当医を探されることを強くお勧めします。

⇒鼻の他院修正についてはこちらに手術例をまとめております

宜しければ、ブログ・noteも併せて御覧下さい。
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12683193158.html
https://note.com/yamamotoclinic/n/n9ce54bf6f8a5

※出血シーンが含まれておりますので閲覧にはくれぐれもお気を付け下さい。

施術名: 鼻シリコンプロテーゼ抜去(他院)+鼻尖形成修正+移植軟骨位置修正

施術内容:鼻シリコンプロテーゼ抜去…他院にて挿入したシリコンプロテーゼを取る/鼻尖形成修正術…鼻尖の形状を修正/移植物修正(位置修正・摘出等)…移植されている軟骨を一度摘出し、成型し、再度鼻尖部に移植する

副作用:手術後の腫れ・皮下出血する可能性がある。

施術料金:鼻シリコンプロテーゼ抜去(他院)¥220,000(モニター料金¥187,000)/鼻尖形成修正¥374,000(モニター¥317,900)/移植物修正(位置修正・摘出等)¥440,000(モニター¥352,000)
※税込

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

【鼻整形手術の他院修正】曲がった鼻筋、鼻の穴、鼻根部の形を再手術

鼻筋が曲がっている事、鼻の穴の見え方、鼻根部の形を改善して欲しいというのがご相談内容でした。

まず、術前(写真1)と術後3か月(写真2)の正面の状態を比較して頂きたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3カ月(写真2)

術前後を比較して頂くと、鼻筋がすっきりとして、鼻の穴の見え方も少し変わったのがお分かりいただけると思います。

この方に行った手術は、入れられたプロテーゼ(シリコン)を入れ替え、左右鼻翼軟骨の位置調整、鼻尖部に移植された軟骨の一部摘出です。

術前後の変化を見て頂くと、たったこれだけを変化させるために、どれだけの手術をしたのかと驚かれる方もいらっしゃると思います。

手術について、少々ご説明をしたいと思います。


術中(写真3)
術中(写真3)

鼻尖の状態をお見せします。

緑色の矢印で示した部分がプロテーゼ(シリコン)で、右側にずれてしまっているのがお分かりいただけると思います。

また黄色い矢印で示した部分(画面が矢印だらけになるので、全部には書きませんでした)が移植された軟骨です。

ぱっと見ただけでも、多量の軟骨が移植され、この軟骨でいっぱいになったために、プロテーゼ(シリコン)が右側に押しやられたという事が容易に想像できます(写真3)。

取り出した軟骨(写真4)
取り出した軟骨(写真4)

取り出した軟骨もお見せします。

自分の組織というものは、非常になじみが良いのですが、その分、取り出す時は、強く癒着していて労を要します(写真4)。

術前(写真5)術後(写真6)術前(写真7)術後(写真8)
術前(写真5)術後(写真6)術前(写真7)術後(写真8)

取り出したプロテーゼ(シリコン)は、私のブログにて後日ご紹介しますので、そちらをご覧いただきたいと思います。

続いて、術前、術後3か月の状態を、角度を変えながらお見せします(写真5, 6, 7, 8)。

この方の雰囲気は、あまり変えずに何となくすっきりしたという感じに仕上がっていると思います。

私の手術には、派手さがありません。よく言えば、『自然な仕上がり』ということになるのでしょうが、悪く言うと『せっかく手術したのに、あまり変わっていない』ということになるかと思います。

いつも同じようなことを書きますが、いずれの医療機関で手術を受けられるにしても、その担当医がどのような手術をするのかをよく検討することは、非常に大事です。

※出血シーンがございますので、閲覧にはお気を付けください。

美容手術は、担当医の感性によって、術後の形にも大きな差異が生じてしまいますが、特に修正手術では、その傾向が非常に大きく出ます。

修正手術をご検討される際前は、担当医の手術した術前術後をよくご覧になることが何より大事だと思います。

施術名:鼻シリコンプロテーゼ入替+鼻尖形成修正+鼻尖移植修正

施術内容:入っているシリコンプロテーゼを入替・鼻翼軟骨の位置調整・他院にて移植された軟骨の一部を摘出する

施術料金:鼻シリコンプロテーゼ入替 通常料金¥385,000(税込)モニター料金¥327,250(税込み)
     鼻尖形成修正術 通常料金¥330,000(税込)モニター料金¥280,500(税込)
     鼻尖移植修正術 通常料金¥440,000(税込)モニター料金¥374,000(税込)

副作用(リスク):鼻先にテープ固定、皮下出血の可能性

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。