手術名:眼瞼下垂修正
まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。
この方は、5年前に両側切開重瞼術を受け、その後右のみ眼瞼下垂手術を他院にて受けられた方です。
目の左右差と二重の形が気になるとのことで当院を受診されました。
この様に、すでに2回手術を受けられた方にお会いするのも珍しくはないのですが、『手術回数が増えるほど難易度が上がる』という現実があります。
また、組織の修復能力も初回の手術よりも下がりますので、『術後の経過に時間がかかる』ということになります。
術前(写真1)と術後6か月(写真2)の状態変化をご覧頂きたいと思います。
目が全体的にはっきりとして、左右差も少なくなっていると言えます。
しかしながら、閉瞼時で比較すると、術前(写真3)と術後6か月(写真4)では、まだ傷が綺麗になりきっていないとも言えます。
この様に、傷が治るには時間がかかり、さらに6か月程度経過すると、改善が見込めると思います。
この途中の経過に関しては、私の『note』にてご紹介しますので、そちらをご覧頂きたいと思います。
では、手術についてご説明したいと思います。
皮膚の切開を加えただけでも、矢印で示したように瞼板がすぐ露出し、この回の組織が無くなっていることがお分かりいただけますでしょうか。
ちょうど緑の線で示したように、この範囲が窪んでしまっています(写真5)。
この部分の穴埋めをし、挙筋腱膜を少し移動するという処置を中心に修正手術を行いました。
この処理が終わった状態をお見せしますが、『何となく組織が増えた』と認識して頂ければ十分です(写真6)。
言葉で書くと非常に単純なのですが、2回の手術によって組織が硬くなっている部分を剥離するという工程には、非常に高度な技術と根気が要求されます。
よく、『黒目をはっきりさせたいなら、絶対に眼瞼下垂手術をやった方が良い』と勧められたという方にお会いしますが、なぜその処置が自分に必要なのかを、術前に納得した上で手術を受けられることをお勧めします。
最後に、修正手術の術後は腫れるのが一般的です。この方の腫れの経過に関しては、私の『ブログ』にてご紹介しますので、そちらも併せてご覧いただければ幸いです。
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12671332975.html
目の他院修正の手術例はこちらにまとめております。
https://dr-yamamoto.com/column/?ca=21
noteでは傷の経過についてご紹介しております。
https://note.com/yamamotoclinic/n/n0643620013fe
関連動画はこちらです。※出血シーンがございますので閲覧にはお気を付けください。
施術名:眼瞼下垂修正
施術内容:この方の場合、眼瞼下垂修正術にて目の左右差と二重の形を修正する
副作用(リスク):術後の腫れ・一時的に悪化したように見えることがある・手術後の経過に時間がかかる
施術料金:二重切開修正¥770,000(税込)モニター¥654,500(税込)
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
眼瞼下垂手術修正の経過
二重の切開法の修正に関しては、何回かご紹介していますが、今回は眼瞼下垂手術の修正についてご紹介します。
眼瞼下垂手術の修正のご相談で多いのは、
1.目がびっくりした感じになっている(挙がり過ぎ)
2.左右差が気になる
3.手術を受けたのに目の開きが悪い
4.術後に二重が消えてしまった など様々で、眼瞼下垂手術の修正には高度な技術が要求されます。
今回の方のご相談は、他院形成外科にて眼瞼下垂手術を受けたが、左右差が気になっている、たるみも気になっているので、左右差がなくすっきりとした感じにしてほしいというものでした。
まず、術前の状態と術後約3ヶ月の状態をお見せいたします。
術後3か月ですので、傷はまだ若干目立ちますが、目の開き具合がよくなり、
左右差も解消され、『はっきりとした目元』になっているのがお分かりいただけると思います。
このような場合は、
1.左右差を考慮して皮膚切除量をデザインする。
2.挙筋腱膜や挙筋の位置を再移動する。
3.二重に邪魔になるような脂肪を若干切除する。
4.二重をさらに作成するという修正治療を計画します。
まず、左右差を考慮したデザインが出来るか否から担当医の腕が要求されます。
さらに、挙筋腱膜や挙筋の位置を再固定するには非常に高度な技術が要求され、術中操作が悪いと『目が開かなくなる』というような状況に追い込まれてしまう可能性さえあります。
二重の再作成や、脱脂には、特別な技術は要求されないと思いますが、二重の固定の仕方次第で、目元の感じが変わってしまうことも考えなくてはなりません。
この方の、修正皮膚切除デザインをお見せしますが、私が悩みながら何回か書き直した様子がお分かりいただけると思います。
術後の経過もご紹介しますが、抜糸時では、二重の深さも浅く、幅も広いような感じになってしまいます。
ここで、担当医との信頼関係がないと非常に不安になりますので、術前に信頼関係を構築することが重要です。
基本的には“修正には時間がかかる”と何回もコラムを書いていますが、術後に経過が改善する時間を待てない方にお会いすることも稀ではありません。
いつも繰り返し書いていますが、このように修正が必要にならないための担当医選びが非常に大事です。
また、修正手術は、技量の少ない医師にされてしまうと『修正不能』という状況に追い込まれてしまうこともありますので、その先生が担当された修正症例の写真を良く見て検討することが大事だと思います。
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
眼瞼下垂手術後の左右差、眠そうな感じを修正する!
眼瞼下垂術後の開眼時の左右差について
眼瞼下垂手術の修正で多いご相談内容の一つに、『開眼時の左右差』があります。
また、困ったことに、こうした修正手術に対応できる医療機関が少ないのも事実です。
さらに困る事は、修正可能と安請け合いして術前より悪化させてしまう医師がいることです。
修正手術は、その特性上、高い技術が要求される上に、眼瞼下垂手術の修正はさらに難しいので、担当医選びは特に慎重にしていただきたいと思います。
今回は右目のラインが気になり、また左目が眠そうになって左右差が気になるという方をご紹介したいと思います。
まず、術前の状態と術後1ヶ月の状態をお見せいたします。
まだ腫れが残っていますが、二重の形が改善し、目の開き方の左右差も改善しているのがお分かり頂けると思います。
眼瞼下垂手術の修正は、内部処理の調整に全てが、かかっています。
しかし、一度癒着した組織を丁寧に分けて、またしかるべき位置に治すというのは、非常に手間のかかる作業です。
眼瞼下垂の左右差の修正手術について
この方の手術についてご説明を加えていきたいと思います。
まず皮膚の切除ですが、左右差がありますので、傷の左右差をあえてつけてデザインします。
このデザイン力も医者の能力です。
次に左右差が出ている原因を探します。
この方の場合は挙筋腱膜(写真の中に矢印で示しました)が上に上がってしまい(引っ込んでしまい)(写真3)、本来の位置にないため、上手く力が伝わらずに目がきちんと開かなくなっていました。
この挙筋腱膜を引っ張り出し(写真矢印で示した白く、つるっとした組織)て、本来の位置に戻すという作業を行いました(写真4)。
この状態に左右差がありましたので、これらを均一に処理することにより目の開き方、二重の幅を調整しました。
いつも書いていますが、修正手術の際は、“落ち着くのに時間がかかる”という事が特徴です。
術前に担当される先生の技量に疑問を持ちながら手術を受けると、術後しばらくして『ちっとも改善していない!!』と患者さんがストレスを感じてしまいます。
この方の術後5日抜糸時の状態を見て頂ければお分かり頂けると思いますが、この時点では、まだ開き方も悪く、改善していないと感じると思います。
いつも同じような事を繰り返し書いておりますが、術前カウンセリングでは、このようなことで悩まないように手術される先生が担当された症例を実際に見せていただいてから、担当医を選ぶことをお勧めします。
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/
また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff
当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/