まず、このお話にご協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深謝いたします。
この方は、6/12放送のNスタにてご紹介された方です。
状況としては、他院にて鼻中隔延長術という鼻先の手術を受けられた後に鼻が変形して、外に出られなくなってしまった状態です。
(と聞いていましたがシリコン(プロテーゼ)隆鼻術も行われていました。)
鼻中隔延長術の修正手術のビフォーアフター
術前と術後3ヶ月の状態からお見せしたいと思います。
鼻先はつまんだような形になってしまいっているのがお分かりいただけると思います。
また、術後に患者さんが相談に行くと『最低3か月は待たないと何も出来ない』と言われたそうです。
しかし、このような状態で長く置くと組織が固定してしまい、さらに難易度が高くなってしまうことがあることをその担当医が知らないのだと思います。
さらに、私の手術後の状態を見せにいくと『難しい手術なのに、よく治ったね』と人ごとのように言ってのけたそうです。
担当医としての責任感が欠如していると判断せざるを得ません。
短すぎたシリコンプロテーゼ
今回は、ブログではご紹介できない(写真が削除されてしまう可能性が大きい)手術の実際についてご説明したいと思います。
まず、取り出したシリコン(プロテーゼ)が短すぎて、安定性が悪かったことが非常に疑われました。
鼻中隔延長術の修正手術の術中の様子
写真9から12です。また、鼻中隔延長術の軟骨移植の位置も悪く固定した糸(写真9の中の矢印で示した黒い部分)を摘出し(写真10)軟骨を剥離し、動くようにしてから、再度適正な位置に戻しました。
下から見上げた状態(写真11)を見ていただくと、位置関係が補正され、まっすぐとなったことがお分かりいただけると思います。
しかし、右の小鼻の凹んだ部分が残存してしまいましたので、この部分に再度軟骨移植を行いました(写真12)。
術後の腫れについて
この方の術後の腫れについてもご紹介したいと思います。
術後5日目抜糸時の状態は、色々と処置した割には大きく腫れていないと感じられるかもしれません。
しかし、修正手術というのは、形状が落ち着くまでに時間を要するものです。
術後1か月の状態をお見せします。
先ほど書いたように、この時点でもまだ形状が安定していないと思います。
この後ゆっくりとした経過で改善していきます。
この経過中には、少々いらだつこともあると思いますが、修正医を信じて頑張っていただきたいと思います。
しかし、何よりも大事なのは、こういう目に会わないように、担当医選びは慎重にしていただくことだと思います。
他院にて鼻中隔延長術という鼻先の手術を受けられた後に鼻が変形してしまい、外に出られなくなってしまった状態を修正しました。(シリコンプロテーゼ隆鼻術も行われていました。)これは、鼻先の軟骨移植や移動術が適切でなかったために、鼻先の軟骨が変形していました。術後は鼻先の形状が自然な感じに修復されているのがお分かりいただけると思います。
【鼻の修正他院修正手術】韓国美容整形で曲がった鼻を修正
この方は、韓国にて小鼻縮小術、鼻中隔延長術、鼻尖形成術、骨切術を受けたそうです。
形状的には大きく変えなくて良いのだけれども、右にシフトした感じが気になっているので治して欲しいというのが、ご本人のご希望でした(写真1, 2, 3)。
右に曲がってしまった原因として、
1.鼻中隔延長部分が曲がってしまっている
2.左右の鼻翼軟骨位置が悪くなっている
3.鼻尖部に移植された軟骨の形状が悪いこと
4.小鼻縮小左右差が全体に影響を及ぼしている
等を考えました。
従って、修正手術では、
1.鼻尖形成修正術により鼻中隔延長により使用されている鼻中隔部の軟骨の状態を確認し、修復すること
2.鼻尖部に移植された軟骨の位置修正をすること
3.左右鼻翼軟骨の位置関係を修復すること
4.小鼻縮小術を修正し、左右小鼻のバランスをとりながら、鼻尖の形状に及ぼす影響を最小限にすること
5.鼻中隔の形状維持が難しい場合は、吸収性の板を使い、補強すること
を計画しました。
術前に、どの程度鼻柱を戻し、それに伴ってどの程度鼻翼を切除するのかを決めるのには非常に難しい問題があり、これを間違えてしまうと、曲がった感じは修正できなくなってしまいます。
この小鼻を修正する際のデザインに関しては、私のブログにてご紹介しますので、そちらをご参照して頂きたいと思います。
ここでは、この方の術中の様子をご紹介したいと思います。
鼻柱をあけると、点線で示したように軟骨が曲がっていました。この曲がって癒着してしまった軟骨を切離して、それぞれの位置関係をチェックします。(写真4)
この方の場合は、鼻中隔延長に使われていた軟骨が若干長かったこと、左右鼻翼軟骨の固定位置が悪かったことが、曲がった原因と考えられました。
そこで、鼻中隔延長の程度を2㎜程戻し、左右鼻翼軟骨位置修正を行い、移植されていた軟骨の位置修正も行いました。
これらの処置が終わった状態をお見せします(写真5)。軟骨の位置関係が改善したことがお分かりになるでしょうか?
また、小鼻の左右差も鼻尖にかかる力として影響を及ぼしてしていましたので、小鼻縮小修正術も行いました。
軟骨の位置を修正した時に、曲がる力はあまり大きくならないように処置ができましたので、術前に考えていた吸収性のプレートは使用せずに済みました。
鼻の雰囲気はあまり変えずに、曲がりを改善できたのではないでしょうか?
このように、『鼻柱の曲がりを治すだけ』のために色々な手術、処置を行わなくてはなりません。
この種のトラブルが起きないように術前に担当医とよく相談することをお勧めしますし、外国(例えば韓国等)で受けられる場合には、通訳の方がきちんと意向を伝えていない可能性もあることを念頭に置き手術を検討されることをお勧めします。
手術後の腫れについてはこちらを御覧下さい。
https://note.com/yamamotoclinic/n/n58f74ad15b03
修正手術のデザインと苦悩についてはこちらを御覧下さい。
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12609105971.html
※出血シーンが含まれておりますので、閲覧にはお気を付けください。
施術名:鼻尖形成修正(鼻翼軟骨位置調整)+鼻中隔延長修正+小鼻縮小修正
施術内容:鼻尖形成修正にて鼻翼軟骨の形状の修正、また鼻中隔延長修正にて歪んだ形状の修正、小鼻縮小修正にて左右差を修正。
副作用(リスク):鼻先にテープ固定、皮下出血の可能性、オープン法になる。
施術料金:鼻尖形成修正¥330,000(モニター¥264,000)
鼻中隔延長修正¥660,000(モニター¥561,000)
小鼻縮小修正¥385,000(モニター¥327,250)
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
【小鼻縮小の修正】どのくらい切るのが適切かを実例で解説
『手術をして小鼻の丸みが無くなりませんか?』『3mm以上切ったらやばいって聞いたんですけど』等々色々なコメントを患者さんから頂きます。
『3㎜を切ると』という基準が、私には理解できません。
なぜなら、人によって小鼻の大きさが違うからです。
強いて表現するなら『何パーセントを切除すると』という表現であってしかるべきだと思います。
しかし、私は、この切除幅を云々言うよりも『どのように切るのか』ということが非常に大事だと考えています。
同じ切除幅であっても直線的に切るのと曲線的に切るのでは、仕上がりが全く違いますし、小鼻の内部の組織を切ってしまうのと残して切るのとでは、ボリューム感に大きな違いが生じてしまいます。
いつも患者さんには、『自分と感性が似ている担当医を探すことが非常に大事』とお話していますが、お勧めは、担当する医師が手術した症例を色々と見ることだと思います。
手術前にカウンセリングした医師と手術する医師が異なる場合は、担当する医師と必ず直に会って話をすることが非常に大事だと思います。
では、私の患者さんの術前(写真1)と術後3か月(写真2)の正面の状態を比較して頂きたいと思います。
この方は、以前他院にて小鼻縮小を受けられていますので、当院では2回目の手術になりますが、小鼻が若干小さくなったのがお分かり頂けますでしょうか?
横から見て頂くと小鼻の位置も若干上がったのに気が付かれるはずです(写真3, 4)。
下から見あげた状態では、術前(写真5)と術後3か月の小鼻の状態変化が、よりはっきりと認識出来るはずです。
こうした変化をご覧になって、『何が変わったのか、よく分からない』という方は、私の手術は絶対に受けてはいけないと思います。
どの医師が上手かというよりも、どの医師の手術が好きかということを考えて頂くのが現実的で、食べ物で言うと、『どの料理屋の味が好きか』ということに似ていると思います。
ブログでは小鼻の切除幅についてご紹介しております。宜しければご覧下さい。
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12651505476.html
noteでは、小鼻の切除前と切除後の比較についてご紹介しております。
https://note.com/yamamotoclinic/n/na18504429967
※出血シーンが含まれておりますので閲覧にはくれぐれもお気を付け下さい
施術名:小鼻縮小修正(鼻翼縮小修正)
施術内容:この方の場合、他院にて小鼻縮小を受けられ、もう少し小さくしたいとのご希望で小鼻を小さくしました
副作用(リスク):抜糸後1ヵ月程度は傷跡の赤み
施術料金:通常料金¥440,000(税込)モニター料金¥374,000(税込)
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
【鼻の穴が潰れている】他院で受けた鼻の整形手術をすっきりした小鼻に修正
私のクリニックは、日本でも有数の美容外科修正手術を行っているクリニックです。
全国から色々な方がいらっしゃいますが、今回は他院手術後に鼻の穴が小さくなってしまった方を御紹介したいと思います。
下から見た写真だけですと、あまり改善されていないように感じるかもしれませんが、全体的な雰囲気は大きく変化します。
正面の状態をお見せします。
この方に行った手術方法を順にご説明したいと思います。
鼻尖軟骨、鼻中隔の手術を受けられていますが、この部位の癒着や肥厚が起こると、鼻の組織は非常に硬くなってしまい、修正不能に近く難しくなってしまいます。
そこで、手術は2期的に少しずつ治していくという治療計画を立てました。
はじめに皮弁法にて鼻翼(小鼻)基部を広げ、時期を見て鼻孔縁形成術、瘢痕切除術を行うというものです。
言葉にすると非常に簡単なのですが、実際はかなり手間がかかります。
始めの手術の小鼻手術のデザインをお見せします(写真6)。
数ミリ単位の移動しかできませんが、左小鼻の形状を改善することが出来ます。
術中の状態(写真7)をお見せしますが、左右差が改善されそうな雰囲気が漂っているのがお分かりいただけますでしょうか?この術後の状態(写真8)をみると小鼻の左右差が若干改善されたものの、鼻の穴の大きさは変わっていないと思います。
2回目の手術では、鼻孔縁形成術と、軟骨の近くの肥厚した組織を切除するという事をしました。
このデザイン(写真9)をお見せします。この作業は非常に骨が折れました。
それは、鼻先の軟骨が固まっていて、一塊になっていたので、ちょうどコンクリートに埋まったものを丁寧に削り出すというような感じに非常に似ていたからです。
術後の状態(写真10)をお見せしますが、鼻先の形状と鼻の穴が広くなったことがお分かり頂けると思います。
このように、時間と手間をかけて手術をしましたが、初めての手術と比べると修正手術では、結果が綺麗に出しにくいという難点があります。
こうならないように担当医選びは慎重に行っていただきたいと思います。
鼻尖の歪みを治す!!(他院修正)
鼻の手術でも他院修正は、難しく治療に苦労することはよくあります。
中でも『鼻が曲がってしまったのを治してほしい』というご相談は、よく受ける上に難易度も高いものです。
今回は、このようなニーズに応えるべく鼻先の曲がりを軟骨移植、鼻尖軟骨縫縮にて治療した方をご紹介したいと思います。このお話にご協力いただいたモニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。
まず、術前の状態と術後2週間の状態を比較していただきたいと思います。
術前の左右の小鼻をご覧いただくとお分かりになると思いますが、左側が下がり、右側が上がり、ちょうど鼻尖を中心に時計回りに鼻をひねったような感じになっているのがお分かりいただけると思います。
下から見上げると鼻柱が若干湾曲し、鼻先が右側に微妙にずれているのがお分かりいただけると思います。
この方は他院でシリコンを矯正する目的で挿入したところ、悪化したために、シリコンを抜去したのですが、湾曲だけが残存したそうです。
このような方の場合は、鼻の高さはあるので、鼻尖軟骨縫縮によって、鼻先の形を整えてすっきりと見せ、鼻尖の位置を若干下向きにすると同時に、鼻柱を補強することにより鼻をまっすぐにするという治療を行います。
言葉にするとあっさりしていますが、術後に鼻の形に前回手術の形の癖が残ることがありますので、神経質な術中操作が要求されます。
どこかの話にも書きましたが、鼻先の形には、私は耳の軟骨を好んで使います。
耳の軟骨を小さく2枚に分け、これを部分的に重ね合わせて高低差を作り出します。
軟骨移植をした範囲のデザインをご覧に入れますが、補強を目的としたデザインである事がお分かりいただけると思います。
手術は、局所麻酔で、両側の鼻の穴の中から行いますので、傷自体が問題となることはありません。
まず、鼻尖の軟骨処理から行いますが、鼻尖軟骨自体を剥離する操作が癒着のために難しく、その次段階の軟骨を折り曲げも前回の手術操作の影響を受けますので、難しくなっています。
こうした中で、軟骨の形を慎重に作ります。この関門を通過した後に、成形した軟骨を土台として先にデザインした軟骨を移植します。
この際も軟骨がずれてしまうと大変なことになりますので、ずれない固定に『プロのこだわり』が大事になります。
手術が終わってしまうと、腫れも軽度ですので、患者さんからは『思ったよりも全然大丈夫でした』とのコメントをいただくことがほとんどです。
術後5日後抜糸時の状態をお見せしますが、腫れも少なく案外楽勝!という感じだと思います。
いつも同じことを書きますが、こうした事態にならないように担当医を慎重に選んでいただきたいと思います。