美容外科話

COLUMN

隆鼻術(シリコン・軟骨・ヒアル)
第334話

【鼻プロテーゼ整形の失敗を修正】後悔しないための隆鼻術のポイント

はじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深く感謝いたします。

最近、当院では、他院にてシリコン(プロテーゼ)隆鼻術を受けたのだけれども、なんだか形が気になるというご相談の方が増えました。

このような患者さんの中に一定割合で、『前医は、シリコンが飛び出さない安全な入れ方をしたから』と説明を受けたというお話を聞く気がします。

プロテーゼ失敗の修正手術を紹介

今回は、『シリコン(プロテーゼ)が短すぎたために?形状が良くない方』をご紹介したいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3ヵ月(写真2)

まず、術前と術後3か月の正面状態を比較していただきたいと思います(写真1, 2)。

何が変わったの?と思われるかもしれませんが、正面の写真ですと、この変化は分かり難いと思います。


術前斜め(写真3)術後斜め(写真4) 術前横(写真5)術後横(写真6)
術前斜め(写真3)術後斜め(写真4)
術前横(写真5)術後横(写真6)

少し分かり易いように、角度を変えたものをお見せします。

斜めから見た場合の、鼻筋の形に注意して頂きたいと思います。術前後の違いがお分かりいただけますでしょうか(写真3, 4)?

横顔で見て頂くと、非常に分かり易いと思います。術前の状態で黄色い矢印で示した部分で、鼻が下向きになっているのが、術後に改善しています(写真5, 6)。

前医のシリコン(写真7) 当院のシリコン(写真8)
前医のシリコン(写真7)
当院のシリコン(写真8)

これは、シリコン(プロテーゼ)の境界が上すぎるというのが原因です。

前医でのシリコン(プロテーゼ)の位置(写真7)と私が使用したシリコン(プロテーゼ)の位置(写真8)を比較して頂くと、その違いが、お分かりいただけると思います。

このように、途中までしかシリコン(プロテーゼ)を入れないと、その境界線が表面に出てしまい、形状的な問題に発展することも有ります。

さて、術後の腫れ方について御紹介したいと思います。
前にも書きましたが、このような場合は、前医でのシリコン(プロテーゼ)が容易に抜けるかが腫れ方に大きく影響しますので、個人差がかなり出てしまいます。

術後1ヵ月(写真9・10・11)
術後1ヵ月(写真9・10・11)

この方は、非常に腫れましたので、腫れる場合の参考になると思います。術後1か月経過した状態ですが浮腫んだような腫れが残り、鼻筋が太く見えると思います(写真9-11)

いつも同じことを書いていますが、同じ名前の手術でも担当によっては、別物です。
担当医の感性によっては、『シリコン(プロテーゼ)の形状』も変化しますし、仕上がりの形も大きく変わってしまいますので、担当医が、どのような考え方をして手術をしているのかを知ることは、非常に重要です。

⇒鼻の他院修正についてはこちらに手術例をまとめております

※出血シーンが含まれておりますので閲覧にはお気を付け下さい。

鼻の修正手術の診療案内

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/face/#nose

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http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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