【前腕のタトゥー・刺青を切除】皮膚移植のビフォーアフターの経過写真
まず、このお話にご協力いただいたモニターの方々に感謝いたします。
刺青除去治療で重要なことは、いかに早く、安く、確実に治療を済ませるのかということです。
また、同時になるべく綺麗に仕上げる事も大事だと思います。
刺青の治療の選択肢としては、
1.レーザー
2.切除
3.植皮
4.削皮等
が挙げられますが、現段階でレーザーは、黒系の色のものしか消せませんので、明るい色が入っている柄には適しません。
切除は一般的ですが、大きな柄になると切除だけでは、限界があります。
そこで、植皮や削皮という選択肢が出ますが、これらの治療は医師の技術によって結果が大きく変わります。
一般的には、治るまでの期間が長く傷痕がきれいにならないなど、マイナスのイメージがありますが、『適切な治療・処置をすれば、切除治療に近い結果が出る』と私は考えています。
今回は、難しいとされる前腕の刺青切除、植皮治療の方々をご紹介したいと思います。
この部位が難しいのは、大きく切って縫合わせてしまうと、締め付けが強くなり、輪ゴムで縛ったような状態になり血流が悪くなってしまうからなのです。
ですから、前腕の刺青切除には、医師の経験とセンスが非常に大事だと思います。
まず、1回で切除可能だった方々をお見せします(写真1,2,3,4)。
1回で切除し、終了しています。傷跡についてもきれいに治ると、このように目立たなくなります。
次に1回で治療を終了したいが、1回の切除のみでは、サイズ、形状の問題から治療が難しい方をご紹介します。
次に1回で治療を終了したいが、1回の切除のみでは、サイズ、形状の問題から治療が難しい方をご紹介します。
このような方の場合は切除と植皮を同時に行います(写真5, 6)。
植皮された皮膚は、この後馴染んで目立たなくなりますが、植皮する皮膚の採り方や皮膚を一定の厚さに加工する医師の技術が要求されます。
植皮後抜糸時の状態(写真7)をお見せしますが、順調な経過をたどっていると思います。
さらに、ある程度の大きさがあり、1回の切除では難しく、植皮にも抵抗があるというような方の場合、分割切除という治療を行います。
これは、1回の手術で出来るだけ刺青をサイズダウンさせ、次の手術で残った刺青を切除するというものです。
術前と術後の状態をお見せしますが(写真8,9)このように比較的大きな刺青でも切除可能であるということがお分かりいただけます。
1回目の刺青切除が終了した状態(写真10)をお見せしますが、1回目の手術から2~3ヶ月後に手術が可能となります。
このように刺青除去でも担当医の腕が出ますので、術前によく説明を受けられた上で担当医を決められることをお勧めいたします。
タトゥー・刺青除去の治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
【前腕のタトゥー・刺青を1回で切除】傷跡のビフォーアフター
今回は、右前腕の刺青を1回で切除した方の手術を傷の経過を含めてご説明したいと思います。
この方の刺青の柄ですが、このような形で入っている方にお会いする頻度も高いと思います。
このような柄の場合は1回で切除可能なことがほとんどです。
初診時の状態(写真1,2,3)を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、ほぼ全周に幅3㎝程度の刺青が入っています。
単色ですので、レーザーの適応も考えられますが、ご本人の社会生活上、なるべく早く安くというご要望でしたので、1回で切除することとしました。
このような方の場合に、『他院では何回かの手術で切除すると言われました』と患者さんからコメントをもらうことも多いのですが、私は、なるべく最小限の費用と時間で終了するような方針を取っていますので、1回で切除出来る最大限のサイズまで手術するようにしています。
傷口の経過ですが、手術後1ヶ月の状態(写真4,5)でお分かりいただけるように、傷口赤みも落ち着き始め、このまま奇麗に治ることが予想されます。
今後数か月の歳月をかけて、さらに奇麗になって行きます。
今回は、大きなサイズの刺青を1度で切除する手術をご紹介しましたが、前腕の大きな刺青切除の場合、手の甲等にむくみが出ることがありますので、この点には、注意が必要です。
術後の細かい生活等については、担当医から事前に説明を受けることが大事だと思います。
この方の手術直後の状態(写真6,7)もお見せしますが、案外気楽に受けられそうな手術であることがイメージ的にご理解いただけると思います。
いつも同じような事を書いていますが、治療を受けられる前に、金銭的な問題や治療期間等もきちんと御確認されることをお勧めいたします。
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【前腕のタトゥー・刺青の分割切除】傷跡がどれくらい消えるのかの経過
以前足首の刺青除去の話を書いたのですが、刺青の入っている場所によって若干の経過が異なりますので、今回は前腕の経過をお見せしようかと思います。
まず、術前の写真ですが、他院でレーザーを何回か照射されたために部分的に色が抜けています。
この方の場合、数字の部分は消さずに、模様の部分のみを消したいとのことでした(写真1)。
一度で切除するには皮膚が足りないので、2回に分割切除することにしました。
また、数字の部分を残すので、残った数字が歪んでしまうかもしれないということの可能性についてご説明いたしました。
術後の皮膚の伸びが良好だったため、1回目の手術2ヵ月後に2回目の手術を計画しました。
この時の写真をお見せいたしますが、2回目の手術で全体が切り取れるのがお分かりいただけると思います(写真2)。
2回目で切除終了した約1ヶ月後の状態をお見せいたしますが、切った部分はまだ赤いのがお分かりいただけると思います。
また幸いにも数字はほとんど歪まずに切り取ることが出来ました(写真3)。
この後定期的に1ヶ月に1度の割合で通院していただきましたが、傷のチェックと傷が広がって治らないようにテーピングがきちんとされているかをチェックするのが目的です。
このテーピングの期間は若干の個人差がありますが、通常約6ヶ月間が必要です。
約6ヶ月経過した時点での傷の状態をお見せいたしますが、傷の赤みがかなり落ち着いて白くなってきたのがお分かりいただけると思います。
テーピングを続けていただいたので、テープの跡も写っています(写真4)。
今回、お見せした手術は、“経過がきれいな方”で、このような経過を追わない方も多いのですが、前腕は傷が比較的奇麗に治ることが多いので、1つの参考にしていただけたらと思います。
また、時間経過で傷の赤みが落ち着いていくのもお分かりいただけると思います。
いつも、同じ事を書いていますが、術前の担当医との打ち合わせは非常に大事だと思いますし、術後のフォローも大事だと思いますので、担当医との信頼関係を構築してから手術に臨まれることをお勧めいたします。
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手と前腕のタトゥー(刺青)の切除の経過をビフォーアフター写真で解説
いつも書きますが、刺青切除は、治療方法としては非常に単純で、刺青を切り取って縫い合わせるだけです。
ただ、お腹や胸の外科手術の傷と違うのは、皮膚を切除する分だけ皮膚が少なくなってしまうということです。
ですから、どの程度切除出来るのかという術前評価が非常に重要です。
ところが、医師の技量によっては、この術前評価が不十分で、あまりに大きく切りすぎ、皮膚を強引に縫い合わせたために鬱血し、部分的に壊死(腐る)ことも考えられます。特に手や腕はこの術前評価が非常に大切です。
今回は、手背(手の甲)と前腕の方を2名ご紹介し、大きさによって切り方が違うということと、傷の経過を認識していただきたいと思います。
前腕の皮膚は、他の部位と異なり、皮膚の余裕がないので切除が難しいということが特徴です。
また、手背は動く部位なので、どの程度の切除をするかということと、どのような方向に切る(拘縮すると手が握れなくなってします)かが、非常に大事です。
この計画を立てられるか否かで、半分程度『医者の腕が出る』と言っても過言ではないと思います。つまり、切除には、医師の経験とセンスが非常に大事です。
また、患者さんとしては、なるべく早く、安く治療を済ませることが大事ですので、この点も心がけて治療することも担当医には要求される能力です。
まず、1人目の方ですが術前(写真1)と2回の切除手術後(写真2)をお見せします。
この初回手術時に2回目の手術を頭に入れ皮膚の伸び方等を考慮しながら、切除デザインをします。
ここで、そのデザインをお見せします(写真3)。
斜めにデザインすることで、皮膚が伸びやすい状況を作っているのが、お分かりいただけますでしょうか?
次に手背の方をご紹介します。術前(写真4)と術後3か月(写真5)の状態をお見せしますが、この方のような大きさでは1回で切除が可能です。
また、術後の創部の安定が良いと、この方のように、かなり目立たなくなります。
その安定のために、傷口に直角にテープを貼っていただいているのが、テープ跡として写真でもお分かりいただけると思います。
このように、患者さん事態が協力的にテーピングする等を行っていただけると良い結果が導き出されると思います。
さらに、定期的な経過観察として医師も診察を怠ってはいけないと思います。
相変わらず、手術の途中で、『これ以上は、当院では手術できません』と言われて、私のところにいらっしゃる方にお会いすることもありますが、術前、術後も含めてきちんと責任を持ってくれる担当医を選ばれることを強くお勧めします。
タトゥー・刺青除去の治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
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ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。
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私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff