美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第82話

目頭切開の修正(傷、形)

目頭切開の修正のご相談は非常に多く、以前から写真を提供して下さる方を探していましたが、今回、この方には、掲載後1年間の期限付きで快諾していただきましたので、この場をお借りして深く感謝いたします。

目頭切開の失敗には大きく分けて二つあると思います。1つは切り過ぎてしまい寄り目になってしまった場合、もう1つは、この方のように、傷が汚く治ってしまったか、目頭の形が“角ばってしまった”場合だと思います。

切り過ぎて寄り目になってしまった場合は再度皮膚を縫い合わせるのが一般的ですが、形が思うようにならない事も多く、非常に悩まされてしまいます。もう1つの傷(形)の修正は、比較的改善することが多く、個人的にはこちらの方を得意としています。

目頭切開修正のビフォーアフター

術前
術前
術前
術前

今回お見せする方も、他院で目頭切開の手術及びその修正と計2回の手術を受けられてから来院されました。この方も術後数ヶ月経過しているにもかかわらず、傷の赤みが持続していて、形が“角ばって”しまっています。また、写真では分かり難いのですが、傷の赤い部分が盛り上がってしまい、お化粧でも隠すのが難しくなっています。

術前のデザインが不明なので、何とも言えませんが、おそらくデザインに無理があり、傷に大きな張力がかかったことがこの結果を招いたと考えました。

したがって修正は、いかに傷の形を治し、なおかつ傷口に力がかからないように工夫するかという事になります。術中に困ったのは、皮膚が思いの外、硬くなってしまっていて、思ったように皮膚を移動させるのが非常に難しくなっていたことでした。

ここで、注意しなければいけないのは、強引に皮膚を移動させるとまた傷口に張力がかかり、術前よりも悲惨な結果になってしまうということです。どの手術もそうですが、回を重ねるごとに手術の難易度も上がってしまい、また結果も悪くなってしまうのが一般的です。


術後
術後

この方のように2度の手術の後では、このようなトラブルも起こり得るので、担当する医師としては慎重にならざるを得ません。

幸いなことに、非常に丁寧に剥離をすることによって、無事手術を終えることが出来ました。

術後1週間 抜糸時
術後1週間 抜糸時

1週間後に抜糸したときの様子をお見せしますが、傷は相変わらず赤くなっていますが、“目頭の形が少し改善された”のがお分かりいただけると思います

術後1ヵ月
術後1ヵ月

この後約1ヵ月後に来院されたときの写真をお見せいたしますが、赤みが改善されて、いくらか自然になったのがお分かりいただけると思います。

目の他院修正手術についてはこちらに手術例をまとめております

手術名:目頭切開修正

このように修正後も時間はかかりますが、改善傾向を認めれば、先は非常に明るいので、後は定期的なフォローアップのみとなります。

最後に私のクリニックについてですが、“普通の町医者”的な感じで、美容外科だけをやっているわけではないので、お見せ出来る症例も限られていますし、いわゆるモニターの方は、いらっしゃらないので、部分的な写真が多く、“術前に納得行くまで話しましょう”と呼びかけている張本人が、実際の診察では“説明がきちんと出来なくなってしまっている”というような状況に陥っているのではないかと心配しております。

御来院される方に、この点について予め御了承いただければ幸いです。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。

https://dr-yamamoto.com/cost/face/#eye

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

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また、スタッフブログもぜひご覧下さい。

http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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