まず、このお話に御協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深謝いたします。今回ご紹介するのは『二重全切開の修正術』です。
他院にて切開重瞼術(全切開法)を受けたが、眠たそうな感じと二重の皮膚がプックリした感じが気になるとのことでした。
術前、術後3か月の状態を比較していただきたいと思います(写真1, 2)。
目の眠たい感じが解消され、すっきりしたのが、お分かり頂けると思います。
この方の修正手術の計画について、ご説明したいと思います。
この方の眠そうな感じは、前医での切開処置の際に目を開け閉めする挙筋腱膜という部分の損傷が強く疑われましたので、この部分を修復することをメインに考えました。
また二重のデザイン幅が広すぎたために、二重の幅を少し狭くするように治療計画を立てました。
これらを考慮しながら、デザインをします(写真3)。いつも書きますが、この『デザイン力』は、美容外科医に欠かせない能力です。
手術中の状態もご説明します。
やはり中の組織の損傷がひどく、これらを修復することが非常に大事でした。細かいことを書いても患者さんには専門的すぎると思いますので、修復前(写真4)と修復後(写真5)で、改善された状況が『何となく』お分かりいただけたら、十分だと思います。
修正手術の術後の経過に時間がかかることや、腫れが強く出ること等については、いつも書いていますが、色々な方をご紹介した方が、イメージも掴みやすいと思いますので、この方の腫れの経過についても御紹介します。
術後1週間抜糸時の状態です。目が開きにくいほど腫れていて、改善した感じがないかもしれません(写真6)。
こうした腫れが少しずつ引きながら、目の形や開き方も良くなっていきます。
術後1か月の状態(写真7)をお見せします。大分落ち着いてきていますが、まだ腫れているのが、術後3か月の状態と比較していただくとお分かり頂けると思います。
このように、術後1か月しても腫れが依然として残っているのは、良く起こる事です。
術後の腫れている時期は、患者さんとしても非常に不安があります。
しかし、この時期には待つしかありませんので、修正手術を受ける際は、患者さんの辛抱強さも必要になってしまいます。
また、修正を担当する医師の腕に信頼を持つことも不可欠だと思います。
当院は、他院修正を専門的に行っている珍しい医療機関だと思います。
前医での手術結果に『改善の余地がある』方は、積極的に治療を行いますので、気になっている方がいらっしゃいましたら、是非ご来院下さい。
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