美容外科話

COLUMN

二重切開
第200話

【二重切開ならどんなデザインも可能?】平行型二重の施術例

まず、今回御協力いただいたモニターの方々にこの場をお借りして深く感謝いたします。

二重のカウンセリングをしていると、“切開法なら自分の思うような形になりますか?”というご質問を多く受けます。

一般の方の認識では、埋没法は広い二重を作り難く、取れてしまうことがある、切開法はどんな二重でも作れて取れないという事ではないでしょうか?

これは、部分的に正解で部分的に誤っていると思います。というのは、切開法、埋没法に関わらず、自由自在に目の形を作ることは不可能だと思うからです。

ご本人の元の目の形を無視して、デザインというものは成り立ちません。

とくに目のデザインに影響を与えるのは、瞼板の形で、言い換えれば、目の縁のカーブの形なのです。これにご本人の希望を加味してデザインを行います。

1人目の方の術前と術後の状態を比較していただきたいと思います。
1人目の方のビフォー・アフターBefore

この方のご希望は、若干幅を広げて、あまり感じを変えないで欲しいというのがご希望でしたので、このような仕上がりになりました。

2人目の方のビフォー・アフターAfter

また、1人目の方よりもう少し二重の幅を広げて欲しいというようなご希望の場合は、2人目の方のような仕上がりにします。

いずれの場合も目の元々の癖と瞼板の形状を考えてデザインしてあります。

このような違いは二重の幅を違うようにデザインすることにより手術することが可能です。

After

3人目の方のビフォー・アフター

また、平行型の二重にして欲しいという方にもよくお会いしますが、平行型のデザインでは単純に幅を広くすれば良いというものではありません。

大事なのは目頭側のラインで、ここを広くする必要があります。

また、あまり広いデザインをすると、眼瞼下垂のような眠い目になってしまうこともありますので、注意が必要です。

平行型をご希望された方の術前と術後の状態をお見せしますが、術前の状態では、皮膚の余りがあるために、単に切開しただけでは、皮膚が垂れ下がり、不自然な感じになってしまいます。
After

デザイン

このような場合には、皮膚切除を加えますが、どの程度切るのかもよく質問されますので、具体的なデザインをお見せします。

これをご覧になって、案外たくさん切ると思われるかもしれませんが、切り足りないと、たるみが出てしまい、切りすぎると寸足らずで目が閉まらないということになってしまいますので、術前のデザインが非常に大事です。
いずれの場合も術前のデザインが非常に大事ですので、担当医との術前カウンセリングを大事にしていただきたいと思います。

切開法なら二重のデザインの幅は広がりますが、ご本人の元の目の形を無視して、デザインというものは成り立ちません。とくに目のデザインに影響を与えるのは、瞼板の形で、言い換えれば、目の縁のカーブの形なのです。これにご本人の希望を加味してデザインを行います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。