美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第84話

【前腕のタトゥー・刺青の分割切除】傷跡がどれくらい消えるのかの経過

前回足首の刺青除去の話を書いたのですが、刺青の入っている場所によって若干の経過が異なりますので、今回は前腕の経過をお見せしようかと思います。

今回、写真掲載に快諾していただいた患者さんには、この場をお借りして、深く感謝の意を表します。

BEFORE
術前
AFTER
1回目の手術後

まず、術前の写真ですが、他院でレーザーを何回か照射されたために部分的に色が抜けています。

この方の場合、数字の部分は消さずに、模様の部分のみを消したいとのことでした(写真1)。

一度で切除するには皮膚が足りないので、2回に分割切除することにしました。

また、数字の部分を残すので、残った数字が歪んでしまうかもしれないということの可能性についてご説明いたしました。

術後の皮膚の伸びが良好だったため、1回目の手術2ヵ月後に2回目の手術を計画しました。

この時の写真をお見せいたしますが、2回目の手術で全体が切り取れるのがお分かりいただけると思います(写真2)。


2回目切除後約1ヶ月後
2回目切除後約1ヶ月後

2回目で切除終了した約1ヶ月後の状態をお見せいたしますが、切った部分はまだ赤いのがお分かりいただけると思います。

また幸いにも数字はほとんど歪まずに切り取ることが出来ました(写真3)。

この後定期的に1ヶ月に1度の割合で通院していただきましたが、傷のチェックと傷が広がって治らないようにテーピングがきちんとされているかをチェックするのが目的です。

このテーピングの期間は若干の個人差がありますが、通常約6ヶ月間が必要です。

6ヶ月経過
6ヶ月経過

約6ヶ月経過した時点での傷の状態をお見せいたしますが、傷の赤みがかなり落ち着いて白くなってきたのがお分かりいただけると思います。

テーピングを続けていただいたので、テープの跡も写っています(写真4)。

今回、お見せした手術は、“経過がきれいな方”で、このような経過を追わない方も多いのですが、前腕は傷が比較的奇麗に治ることが多いので、1つの参考にしていただけたらと思います。

また、時間経過で傷の赤みが落ち着いていくのもお分かりいただけると思います。

いつも、同じ事を書いていますが、術前の担当医との打ち合わせは非常に大事だと思いますし、術後のフォローも大事だと思いますので、担当医との信頼関係を構築してから手術に臨まれることをお勧めいたします。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。