美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第229話

【足首のタトゥー(刺青)の切除】星の柄の傷跡のビフォーアフター

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に心より感謝いたします。

足首の刺青切除は、動く場所ですので、上手く手術をしないと、皮膚が寄りません。
今回は、2人の方をご紹介し、その切除の仕方をご理解していただきたいと思います。

足首の皮膚は、皮膚の余裕がなく、かつ動く場所ですので切除が難しいということが特徴です。

また、皮膚の質によって、切除出来る量が違いますので、切除のデザインには、医師の経験とセンスが要求されます。

まず、1人目の方の術前(写真1)と切除が完了した状態(写真2)をお見せします。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
切除が完了した状態(写真2)

このような場合は、図柄が小さいので、1回で切除出来ます。このような大きさを単純に切り取って縫い合わせるというのは、イメージもつかみやすいのではないでしょうか?


写真3
写真3

2人目の方ですが、先ほどの方と比較していただくと、若干サイズが大きいのがお分かり頂けると思います(写真3)。

ところが切除した後に縫い合わせる幅は、柄の最大長(星の柄の角から対角線の角までの長さ)になってしまいますので、単純に切っただけでは1回での切除不能です。

そこで、この星形に着目し、皮膚の切除デザインを工夫します

切除直後の状態(写真4)
切除直後の状態(写真4)

切除直後の状態(写真4)をお見せしますが、切除するデザイン、皮膚を縫い合わせる方向を工夫したため、皮膚に多少のねじれがあるのがお分かり頂けるでしょうか?

こうすることで、1回で切除することが可能になります。また、切除3か月後の状態(写真5)をお見せしますが、術直後に見られた、皮膚のねじれが消失していることがお分かり頂けると思います。

このような手術は、切るデザインや、皮膚縫合の方向を間違えると、大変なことになりますので、担当医の技術と経験が何よりも大事だと思います。

刺青切除は、一見“簡単な”手術に見えるかもしれませんが、このように『色々な複合能力が要求される』こともある手術だと認識していただきたいと思います。

いつも同じような事を書いていますが、担当医の能力を判断することも、術前に欠かせないプロセスだと思います。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。