美容外科話

COLUMN

くちびるを薄く

【口唇縮小術まとめ】唇を小さくする、唇を薄くする手術とは?

手術名:口唇縮小術

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

上口唇挙上術(外側人中短縮術)は、上唇が薄いことが気になる方に適応がありますが、反対に唇を薄くしたい、小さくしたいという方は、唇を直接切って小さくする必要があります。

この手術も、『切って、縫うだけの単純な手術』ですが、どのように切るかという事で、傷口が口の外に出てしまい、『ツートンカラー唇』になってしまうこともあります。

それ故に、どう切るかのデザインと、どのように縫うのかは非常に大事な問題です。

では、術前(写真1)と術後3か月(写真2)の変化をご覧頂きたいと思います。

BEFORE
手術前(写真1)
AFTER

上口唇のボリューム感が下がり、サイズも小さくなっていることがお分かり頂けると思います。

また、上唇の形状(上唇の境目の形)も整っていることにも気が付かれるのではないでしょうか?


手術前(写真3)術後3カ月(写真4)
手術前(写真3)術後3カ月(写真4)

この手術は、傷口が分からないようにデザインすることが肝となりますので、開口時にも傷口が分からないように考える必要があります。

術前(写真3)と術後3か月(写真4)の開口時の状態をお見せします。

切除幅(写真5)
切除幅(写真5)

では、実際に、どこをどのように切ったのかをお見せします(写真5)。

ポイントは、仕上がりの形状をイメージしながら、バランス良く線を引けるかだと思っています。

ここでは、ご紹介しませんが、唇は『切る際の厚さ』が非常に大事で、均等な厚さに切るだけでなく、患者さんの状況に応じて、部分的に深く切ったりという調整もしなくてはいけないと私は考えています。

⇒口唇縮小術についてはこちらに手術例をまとめております。

術後は、非常に腫れる手術ですので、術後の腫れ方に関しては、私の『note』にてご紹介する予定ですので、興味が有る方は是非ご覧頂きたいと思います。
https://note.com/yamamotoclinic/n/nb1cfe66e9cdb

この様に切って縫うだけの手術ですので、なおさらデザイン力、縫合技術が重要です。

特に、縫合では、唇が引っ張られて突っ張らないように注意しながら、血流を妨げない程度に、丁寧に縫い合わせることが重要です。

この様子は、私のブログにてご紹介しておりますので、興味がある方は、そちらもご覧頂ければ幸いです。https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12667374748.html

いつも同じようなことを書きますが、切って縫うだけの単純な手術でも各医療機関、また同じ医療機関でも担当医によって、『それぞれのやり方』があります。

ご自分が受けようと思っている担当医が、どのような手術を行っているのかを術前によく確認することをお勧めします。

当院では、『当院オリジナル』、『他院よりも卓越した技術』等の宣伝は致しません。

患者さんが私の症例を見て、納得して手術を受けて頂ければ、医者としてはこれ以上に嬉しいことがないと考えているからです。

※出血シーンが含まれておりますので閲覧にはお気を付け下さい。

施術名:口唇縮小術(上もしくは下)

施術内容:唇の厚みを薄くする、唇の形状を整える

副作用(リスク):手術後の腫れ

施術料金:通常料金¥264,000(税込)モニター料金¥211,200(税込)

【口唇縮小術】上口唇だけを薄くする最小限の手術で自然な見た目に

口唇の手術は、目や鼻に比べるとモニターをご希望される方が、当院では少ないので、このお話を書けることに重ねて深謝したいと思います。

口は、目と同じように動く部分ですので、変に小さくすると『突っ張った』り、『歪んだ』りする可能性がありますので、特に慎重に手術をする必要があると思います。

この方は、上下ともに唇の厚さか気になるので、上下口唇の手術を希望されました。

私としては、まず、上口唇の形状を変えてみて、気になるようなら下口唇の手術を考えてはいかがでしょうかと提案させていただきました。

口唇の手術は、調子に乗って小さくし過ぎると、口が閉まらなくなります。

また、切った部分が唇の外側(いわゆるドライリップ)に来ると、傷口が非常に目立ってしまいます。

このように、『自由自在に切るわけにはいかない』という制約が付きます。

こうした制限の中で、『どれだけ小さくするのか』ということよりも『どのような形状に仕上げるのか』という事の方がはるかに大事だと私は考えています。

前置きが長くなりましたが、術前(写真1)と術後3か月(写真2)の口を閉じた時の状態をお見せしたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3ヵ月(写真2)

全体的に唇が薄くなったというよりも、『形が整った』という感じに仕上がっているのがお分かりいただけると思います。


術前(写真3) 術後3ヵ月(写真4)(写真4)
術前(写真3) 術後3ヵ月(写真4)

大口を開けた時の術前(写真3)と術後3か月(写真4)の状態で、見て頂きたいのは、矢印で示した部分の変化です。

術前に外側のボリュームがあった部分が小さくなっているのがお分かりいただけると思います。

先にも書きましたが、唇は動きますので、このように閉じた時と、開けた時を想定し、またそれがどのように全体的な雰囲気に影響を及ぼすのかという事を考える必要があります。

私は、これを『デザイン力』と呼んでいます。

デザイン(写真5)
デザイン(写真5)

では、実際にどのようなデザインで、唇が切除したのかをお見せします(写真5)。

写真の中に線を書きましたが、真ん中のカーブの形をどのようにするのか、真ん中での切除幅と外側の切除幅をどの程度変えるのかが、デザインをする際に非常に大事です。

このデザインが手術後の形状やツッパリ感にダイレクトにかかわってしまいますので、特に慎重に考える必要があります。

手術中で大事なのは、『口輪筋を損傷しない』ことだと私は考えています。

先生によっては、形状をきちんと出すのに、口輪筋の切除も必要だと考えられている方もいらっしゃいますが、そうした手術後には、かなりに違和感を患者さんが訴えることが多く、個人的には好んでいないからです。

手術直後(写真6)
手術直後(写真6)

私のような手術をすると、どのくらい腫れるのでしょうか?術後直後の状態(写真6)をお見せします。

案外腫れていないと感じられるかもしれませんが、腫れるのは帰宅してからで、術直後というのは、『案外腫れない』ものです。

縫合は、きつすぎず、緩すぎず、つめ過ぎず、間隔をあけすぎずといった『職人芸』的な縫い方が大事だと思います。

いつも同じ事を書きますが、美容の手術は、担当医の『美的感覚』と『技術的な好み』が色濃く出てしまいます。

同じ名前の手術であっても、『担当医によって別物になってしまう』ということもよく起こります。

いずれにしても、カウンセリングで担当医と話してみて、『ちょっと違う』と思った場合は、その先生の手術を受けるべきではないと思います。

こうしたことから、当院では、私、スタッフ一同『手術を強く勧めない』という態度をとっておりますので、他院のカウンセリングの後にいらっしゃると、『やる気がなさそう』に感じるかもしれません。

初めに書きましたが、この方には、この手術を終わってから、『下口唇の手術は、どうしますか?』と質問したところ、『バランスが良くなって気にならなくなったので、結構です』というコメントを頂きました。

このように『最小限度の手術』で、『受けてよかったと思う手術を患者さんに受けて欲しい』というのが、当院の願いでもあります。

⇒人中短縮術(上口唇挙上術)についてはこちらに手術例をまとめております。

施術名:口唇縮小術(上もしくは下)

施術内容:口唇の厚みを薄くする

副作用(リスク):手術後の腫れ

施術料金:通常料金¥259,200(税込)モニター料金¥207,360(税込)

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/face/#lips

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.garow.me/users/shinjyuku.yamamotoclinic/5705687229

この方の場合、唇の厚さが気になるとのことで、まずは上口唇の形状を変えてみて、気になるようであれば下口唇の手術を考えてみてはいかがでしょうかと提案させていただきました。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

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