美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第509話

プロテーゼ隆鼻術後に鼻先が傾いてきた!!

まず、このお話にご協力頂いたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にて、10年以上前に鼻尖形成術、プロテーゼ隆鼻術を受けられた方です。

鼻先が傾いていることが気になり、受診されました。

ご本人としては、プロテーゼを抜いてしまうと、鼻全体が低くなってしまうので、入れ替えたいというのがご希望でした。

プロテーゼが全体的に曲がっていること、手術を受けられたのが10年以上前であり、入れ替え術を行っても、また曲がるリスクをご説明し、プロテーゼ抜去術と鼻尖形成修正術をお勧めしました。

まず、術前後の変化をご覧頂きたいと思います。

正面の術前状態では、鼻尖の形状が曲がり、鼻筋も右側に傾いていることが分かります(写真1)。術後6か月の状態(写真2)では、鼻尖の形も整い、鼻筋の傾きも改善しています。

BEFORE
AFTER

正面の術前状態では、鼻尖の形状が曲がり、鼻筋も右側に傾いていることが分かります(写真1)。術後6か月の状態(写真2)では、鼻尖の形も整い、鼻筋の傾きも改善しています。

下から見ていただくと、黄色い矢印部分にプロテーゼがあり、鼻翼軟骨が左側に押されている(緑色矢印)ことが分かります(写真3)。術後6か月(写真4)では、これらの形状が改善したことがお分かり頂けると思います。

斜めからみると、術前(写真5)と術後6か月(写真6)では、大きな変化が認められないように見えるかもしれません。

また、ご本人が気にされていた鼻の高さですが、術前(写真7)と術後6か月(写真8)の状態を比較して頂くと、ほとんど変わったように見えないことがお分かり頂けるはずです。さらに術前のアップノーズ(緑矢印)も改善していることが認識出来るはずです。

このように、時間を経たプロテーゼを抜去する際には、『癒着』の問題があります。

プロテーゼが周囲の組織としっかりくっついてしまっているので、これらを丁寧に外します。

この工程の能力がないと『皮膚に穴をあけてしまい』ます。癒着を外すと腫れが出ますので、術直後の腫れの様子をご覧に入れます(写真9, 10, 11)。

修正手術では、ご本人のご希望に沿うために、どのような計画を立てるべきなのかが非常に大事です。愛想を良くして、解決策にならない自分の出来る手術や、やりたい手術を勧める医師が一定数います。

患者さんとしては、術前、術後の状態を見て、その担当医が自分の手術を任せるだけの技術を持っているのかを見極める必要があると思います。

そのためには、多方向の症例写真を載せているのかを判断基準にすることをお勧めします。

手術名:シリコン抜去(他院)+鼻尖形成修正

手術料金:シリコンプロテーゼ抜去(他院)¥220,000(モニター¥187,000)

     鼻尖形成修正¥445,500(モニター¥378,700)

※すべて税込み

リスク:抜糸まで、鼻先にテープ固定とギブス固定が必要。

術後しばらくは、鼻先が一時的に硬くなり、触ると痛みがある。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
鼻の手術料金

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。