美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第511話

鼻先赤くて大丈夫ですか??

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にて鼻中隔延長術、鼻尖形成術、プロテーゼ隆鼻術を受けられた方です。鼻が高すぎ、鼻尖の発赤も気になるというのがご本人の相談内容でした。

鼻中隔延長術により、鼻尖が押されていること、挿入されているプロテーゼも曲がっている可能性が高いことが考えられ、1.オープン法による鼻中隔延長修正術、2.鼻尖形成修正術、3.プロテーゼ抜去術を計画しました。

正面から見た術前(写真1)と術後1か月(写真2)を比較して頂きたいと思います。

正面からですと、高さ変化は分かり難いかもしれませんが、鼻先が尖りすぎた感じが改善されたことがお分かり頂けるはずです。

BEFORE
AFTER

横から見ていただくと、術前(写真3)と術後1か月(写真4)では、鼻先の尖りと高さが改善し、プロテーゼを抜いた割には、鼻が低くなったように見えないことがお分かり頂けると思います。

下から見ると、術前(写真5)と術後1か月(写真6)では鼻柱の曲がり、鼻尖の形状の改善が分かりやすいと思います。

ここで、実際の手術の様子をご紹介したいと思います。鼻尖の軟骨が一塊となり、鼻中隔が高く飛び出していることがわかりました(写真7)。

この塊になった軟骨を少しずつばらして行きます。この時に軟骨を傷つけてしまうと、利用出来なくなってしまいますので、細心の注意を払いながら、丁寧に行います。鼻中隔に移植された軟骨を緑の矢印、鼻翼軟骨を黄色の矢印で示しました(写真8)。

また、挿入されていたプロテーゼも抜去しました(写真9, 10)。

鼻中隔延長術の『やりすぎ』を調整をして、再度鼻翼軟骨の形状を整え、鼻先の形を作ります。

この時、横顔に特に注意しながら鼻尖の高さや形状を調整しながら鼻中隔延長術をした軟骨が飛び出ないような形状に整えます。

これらが終了した状態(写真11)をお見せします。不自然な尖りと鼻中隔に移植した軟骨が露出していない様子がお分かりいただけると思います。

このように難しい工程を経て、修正手術は行います。

最初に紹介したように、下から見ると『鼻が曲がっている』ことは分かりやすいので、手術を受ける担当医の下からの手術写真をチェックするというのは、必須だと思います。

いつも書きますが、こうした修正手術が必要ないように、術前には担当医の『手術技術レベルや美的感覚を症例写真から汲み取る』努力が必要であると思います。

また、修正手術は、担当医の技量によって、出来る事、出来ないことが違うばかりか、『悪化させて修正不能にしてしまう』リスクを含みますので、よく検討されることをお勧めします。

施術名:プロテーゼ抜去+鼻中隔延長修正(鼻尖形成術修正)オープン法

施術料金:プロテーゼ抜去¥220,000(モニター¥187,000)鼻中隔延長修正(鼻尖形成術修正含む)¥995,500(モニター¥846,200)+オープン法¥110,000 

今回のように同時に行った場合の合計¥1,325,500(モニター¥1,143,200)

※すべて税込み表示(2024.6.28現在)

施術内容:プロテーゼを抜去し、移植で高くなりすぎている軟骨の高さ調整や鼻尖の形状を修正する

副作用(リスク):抜糸まで(術後1週間)は、鼻先にテープ・ギプス固定が必要。

皮下出血の可能性がある。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。