美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第524話

プチ整形なんてやらなければよかった!!【オステオポール・メッシュ糸】

今回の手術:(切らない鼻尖形成後)鼻尖形成修正¥440,000(モニター¥374,000)+移植物除去(オステオポール除去)¥440,000(モニター¥374,000)+鼻背部挿入物除去(メッシュ糸)¥330,000(モニター¥280,500)+オープン法¥110,000

総合計¥1,320,000(モニター¥1,138,500)※2024.11.25現在

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にてオステオポール挿入術、切らない鼻尖形成術、メッシュ隆鼻術を受けられた方です。

鼻が高すぎること、鼻尖部が下を向いていること、鼻孔の見え方に左右差があることが気になるというのが御相談内容でした。正面から見て頂くと、鼻筋も曲がっている事がお分かり頂けると思います(写真1)。

術後3か月の正面からの状態ですが、鼻先の尖った感じ、下を向いた感じ、鼻孔の見え方、鼻筋が改善しています(写真2)。

BEFORE
AFTER

下から見て頂くと、術前(写真3)と術後3か月(写真4)では、鼻尖の尖った感じと鼻筋の傾きの改善が分かりやすいと思います。

特に横顔で比較して頂くと、術前『三角形』の鼻が、『自然な』形状に変わっています(写真5, 6)。

写真で見ると、術前の状態は、少しの不自然さかもしれませんが、現実的には『やった感』が出ていて、他人にも分かる状態だと思います。これらを治すためには、諸々の手術が必要になります。

実際の手術を順々にご説明します。

まず、鼻の中の状態が分かりませんので、『オープン法』を選択し、鼻尖部を直視下に見ます。矢印で示した部分が鼻尖部に移植されていたオステオポールです。毛羽だって糸のような状態になっていました(写真9)。

次に鼻背に移植されていたメッシュを引き抜いていきます。この時に無理に引っ張ると皮膚に穴が開きますので、丁寧さが要求されます(写真10)。

異物をすべて除去すると、このように空洞が出来、『すっきりとした』感じになります(写真11)。

この後、鼻尖部の軟骨を縫合しながら形状を整えていきます。鼻翼軟骨の吸収がなく変形も軽度でしたので鼻尖部には軟骨も移植せずに済みました(写真12)。

手術後に長期間(6か月程度)経っていると、鼻翼軟骨を縫い合わせて形成するだけでは不十分なことも少なくありませんのでなるべく早期に修正手術は行った方が良いことが多いと考えています。

摘出した異物をお見せします(写真13)。

いつも同じようなことを書きますが、修正手術は技術と経験とが必要な高度な手術になります。このような手術が必要にならないように『プチ整形なら安心』『溶ける素材なら安心』という安易な気持ちで手術を受けないようにお勧めします。

また、修正手術で担当医の技量不足によって、皮膚に穴をあけてしまったりすると、『修正不能』になってしまうので、術前の担当医選びは慎重に行うようにして頂きたいと思います。

施術名:移植物除去(オステオポール除去)+鼻背部移植物除去(メッシュ除去)鼻尖形成修正術(形状修正)+耳介軟骨移植+オープン法

施術料金:移植物修正(オステオポール除去)¥440,000(モニター¥374,000)

     鼻背部挿入物除去(メッシュ除去)¥330,000(モニター¥280,500)

     (切らない鼻尖形成後)鼻尖形成修正¥440,000(モニター¥374,000)

     オープン法¥110,000

総合計¥1,320,000(モニター¥1,138,500)

※すべて税込み表示(2024.10.28現在)

施術内容:他院にて挿入されたオステオポール・メッシュを摘出し、凹んだ部分に耳介軟骨移植、鼻尖の形状を整える。

副作用(リスク):抜糸まで(術後1週間)は、鼻先にテープ・ギブス固定が必要。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。