美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第529話

鼻が長すぎ高すぎ!!【他院シリコンプロテーゼ入替・鼻中隔延長修正術】

今回の手術:オープン法¥110,000+鼻中隔延長修正術¥995,500(モニター¥846,200)+シリコンプロテーゼ入替¥440,000(モニター¥374,000)

総額¥1,105,500(モニター¥956,200)税込み※2025.1.21現在

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にて鼻中隔延長術、鼻尖形成術、軟骨移植術、プロテーゼ隆鼻術を受けられた方です。鼻が長すぎ、鼻が高すぎたことを改善したいというのがご本人の相談内容でした。

早速、正面から見た術前(写真1)と術後3か月(写真2)を比較して頂きたいと思います。

正面からですと、鼻が長くなったようには見えないかもしれません。

BEFORE
AFTER

横から見ていただくと、術前(写真3)と術後3か月(写真4)では、鼻先の高さ、鼻先の方向の変化がよく分かると思います。このように高くなると、ご本人としては『鼻が長くなった』と感じる事が多いようです。

この方にお会いした時に、鼻中隔延長術が過度に行われたか事が原因であることが分かりました。また、ご本人のご希望は、プロテーゼは抜かずに鼻先の形状を変えたいとの事でした。

手術は、軟骨の位置関係を確認するために、『オープン法』を使用し、鼻中隔延長術の修正を行い、最後に鼻尖の形状修正、状況によって移植軟骨を再移植するという計画を立てました。

実際に開けてみると、鼻中隔延長に使用された軟骨が高く飛び出していることが分かりました(黄色矢印)。また移植されている軟骨(緑色矢印)も多すぎでした(写真5)。

この塊になった軟骨を少しずつばらし、鼻中隔を露出させ、鼻中隔延長に使用された軟骨(黄色矢印)を露出させます(写真6)。この時に鼻尖に移植されている軟骨を傷つけてしまうと、再移植出来なくなってしまいますので、細心の注意を払います。

鼻中隔延長術の『高すぎていた』部分の調整をして、再度鼻翼軟骨の形状を整えます。この時、横顔に特に注意しながら鼻尖の高さや形状を調整します。また、先に分離した軟骨を一部再移植して、形状を整えました(写真7)。この再移植は、技術力がないと出来ませんので、担当医の能力によっては、新しい軟骨を採取されるという事になってしまいます。

摘出破棄した余分だった移植軟骨をご覧下さい(写真8)。

このように丁寧な工程を経て、修正手術は行います。特に形状の調整は非常に大事で、術中にはスタッフも含め、複数人でチェックするようにしています。

こうした修正手術が必要ないように、術前には担当医の『手術技術レベルや美的感覚を症例写真から汲み取る』努力が必要であると思います。特に高すぎる鼻を作ってしまう先生には、注意が必要です。

修正手術は、高度な技術が要求されるため、担当医の技量によって、出来る事、出来ないことが違うばかりか、『余分な手術』を行われ悪化させられてしまうリスクを含みますので、よく比較検討されることをお勧めします。

施術名:他院プロテーゼ入替+鼻中隔延長修正(鼻尖形成術修正)オープン法

施術料金:プロテーゼ入替¥440,000(モニター¥374,000)鼻中隔延長修正(鼻尖形成術修正含む)¥995,500(モニター¥846,200)+オープン法¥110,000 

今回のように同時に行った場合の合計¥1,545,500(モニター¥1,330,200)

※すべて税込み表示(2025.1.21現在)

施術内容:プロテーゼを入替し、移植で高くなりすぎ・尖りすぎている軟骨の高さ量を調整し、鼻尖の形状を整える

副作用(リスク):抜糸まで(術後1週間)は、鼻先にテープ・ギプス固定が必要。

皮下出血の可能性がある。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。

『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。