美容外科話
鼻の他院修正手術
第550話

鼻プロテーゼを抜きたい!!

まず、このお話にご協力頂いたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にてプロテーゼ隆鼻術を受けられ、とにかくプロテーゼを抜きたいというのがご希望でした。

形状的なことは、あまり気にされていませんでしたが、プロテーゼにより鼻翼軟骨が圧迫され鼻尖の変形をきたしていました。

ご本人の希望に沿いプロテーゼ抜去をすることとしましたが、単純にプロテーゼのみ抜去すると鼻尖の形状が悪くなるためにプロテーゼ抜去術と鼻尖形成修正術をお勧めしました。

では、術前後の変化をご紹介していきます。

正面の術前状態(写真1)では、鼻尖が少し太いように見えると思います。術後3か月の状態(写真2)では、鼻先の形も整い、鼻筋が通ったように見えます。

BEFORE
AFTER

笑った顔で比較して頂くと、術前(写真3)では、線で示したように鼻曲がっているように見えます。術後3か月(写真4)では、こうした状態が改善し、『鼻筋が真っすぐ』に変わっています

ここで、挿入されていたプロテーゼをご覧に入れます(写真5, 6)。L字型のプロテーゼの足の部分が鼻先を上に持ち上げ、アップノーズになっていたことがお分かり頂けるはずです。

また、横から見て頂くと、術前(写真7)の状態では、矢印で示した部分がプロテーゼの頂点になっていました。術後3か月(写真8)の状態では、鼻先の丸みも出て、“自然な”形状になりました。

横顔の笑い顔の変化もお見せします。術前は、笑うと四角い鼻であったものが(写真9)術後3か月経つ(写真10)と改善しています。これもL型のプロテーゼが内側から皮膚を押したことにより起こっていました。

このような状態の方にお会いした場合、軟骨等の移植をお勧めする医師がいますが、大半の場合、ご本人の鼻翼軟骨の形状を変える(写真11)ことにより対応可能です。しかしながら、この術式を出来る医師がほとんどいないために、軟骨移植、真皮移植等の『移植』が行われてしまうのだと思います。

患者さんとしては、ご自分の希望に沿った治療を出来る能力がある医師なのかをきちんと検証することが重要です。

この方の横顔で比較すると鼻根部が若干低くなりましたが、人からは指摘されないレベルの仕上がりだと思っています。医者によって出来る手術が異なりますので、いくつかの医療機関で比較検討することが大事だと思います。

手術名:シリコン抜去(他院)+鼻尖形成修正

手術料金:シリコンプロテーゼ抜去(他院)¥220,000(モニター¥187,000)

     鼻尖形成修正¥445,500(モニター¥378,700)税込み ※2025.10.3現在

リスク:抜糸まで、鼻先にテープ固定とギブス固定が必要。

術後しばらくは、鼻先が一時的に硬くなり、触ると痛みがある。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
鼻の手術料金

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『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。