美容外科話

COLUMN

目の複合手術(2つ以上の手術)
第154話

術後2週間の二重切開、目頭切開の状態

この話にご協力いただいているモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。

まず、術前(写真1, 2)と術後2週間(写真3, 4)の状態変化を比べていただきたいと思います。
BeforeBefore
AfterAfter

外来で“2週間位のダウンタイムでなんとかなりますか?”というご質問を時々受けます。特に二重切開と目頭切開を同時に受けようと思われている方には、重要な問題だと思いますので、ご紹介したいと思います。
今回の術前術後に関しては、特にご説明する必要もないと思いますが、“標準的な手術”を行いました。
目頭切開のみでは、腫れを気にする必要もあまり無いのですが、2つの手術を同時に行うと腫れる期間も若干長くなってしまいます。術後2週間では、このように腫れが残っていますが、お化粧をいていただくと一般の方には“なんとかごまかせる”範囲なのかもしれません。完全に閉眼したり、長い時間下を向いていると“不自然な感じ”が指摘されてしまうかもしれませんので、生活には注意が必要だと思います。
術後1カ月で自然な感じになる等の説明は、他院でもよくされているようですが、1カ月間も社会生活をしないでいるのは、現実的には非常に難しい話だと思います。術後2週間の状態の質問をよく受けるのはこのためかもしれません。
いずれにしても術後の経過には個人差がありますので、術前に経過についても御理解の上、手術を受けられるようにしていただきたいと思います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。