美容外科話

COLUMN

鼻の複合手術(2つ以上の手術)
第160話

鼻尖軟骨縫縮、小鼻縮小の効果

鼻尖形成だけでも、元の鼻の形によっては、鼻全体の筋が通ったようになることについては以前にもご紹介しましたが、単体の手術ではなく2つの手術を受けることによる変化についてご紹介したいと思います。
BeforeBefore

術前(写真1・2・3・4)

AfterAfter

術後一ヶ月(写真5・6・7・8)

鼻尖がすっきりとして鼻筋が通ったように見えます。

この方のご相談は、鼻をすっきりさせたいので、小鼻の手術ではどうでしょうかというものでした。鼻の手術を希望される方とお会いすると、私自身悩む事もありますが、それは、何の手術をすればどのような効果が出るのかが他人によって違うためなのです。
この方の場合、鼻先の組織が多く、鼻先をすっきりとさせた方が鼻全体としてすっきり見えるような気がしました。ご本人にそのような旨をご説明したところ、“それでは、両方の手術を受けます”という事になりました。
手術前後の状態を比較していただくと、鼻筋が通り、鼻全体がすっきりとした変化がお分かりいただけると思います。この方の小鼻は、あまり張った感じではないので、鼻尖と小鼻の手術を両方施行して“正解”だったと思います。特に下から鼻を見上げた変化をみると、鼻尖が必要だったこともお分かりいただけると思います。

このように、カウンセリングにいらして、実際の手術内容が、ご本人の希望と違ってしまうこともあります。術式の変更や、手術内容が増えてしまうことは、金銭的な問題も同時に発生してしまいますので、術前にこの点についても十分確認する必要があると思います。

美容外科の手術は、担当される医師によって治療方針(術式)が異なる可能性がありますので、“自分が思っていたのと違う”という場合は、手術自体を考え直し、色々な医療機関(医師)の診察を受けられる事をお勧めいたします。

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。