以前、何回か目頭切開の話を書きましたが、いわゆるモニターの方ではなかったので、全体的な形も出せずにいました。そのため外来でも“手術した変化が分かりにくい”“術後の時間経過も見たい”等の意見をいただきました。今までは、モニターの方を募集していなかったのですが、今回はモニターの方にご協力いただき、より分かりやすいコラムが書けるようになりました。この話にご協力いただいたモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。
この話では、術前から術後の経過までを順を追ってご紹介したいと思います。例によって、これは私の手術ですので先生によっては術式が大きく異なる手術ですので、1つの参考程度にしていただければ幸いです。
まず術前の状態をお見せします。後ほど手術後の状態と比較していただければと思います(写真1,2)。
この話では、術前から術後の経過までを順を追ってご紹介したいと思います。例によって、これは私の手術ですので先生によっては術式が大きく異なる手術ですので、1つの参考程度にしていただければ幸いです。
まず術前の状態をお見せします。後ほど手術後の状態と比較していただければと思います(写真1,2)。
よく開眼時のみの写真を見かけますが、閉眼時の状態も大事だと思いますので、これも比較していただけるとより理解も深まると思います。
メスで切開し、皮下組織を切除した時点で開眼閉眼を繰り返し、左右差や仕上がりの形をチェックします(写真5)。この時、術者である私1人で判断すると左右差等を見逃す危険性もありますので、私のクリニックでは、手術室にいるスタッフ全員にも同時チェックさせています。またこの時点で縫合しなくても良いほど皮膚がきちんとデザイン通りに切除されているのが手術のコツです。細かい微調整が必要な場合は、さらに切開、剥離を加えて調整します。これが終わってしまえば、後は縫合するだけです。縫合直後の状態をお見せします(写真6)。写真でもお分かりいただけますが、術後は麻酔液で腫れている程度であまり腫れません。これは、直後のみでなく術後冷やしていただければ、腫れることはほとんどないと思います。術後は傷口にテープを貼っていますが、これは先生によって違いますので、術前に確認しておいた方が良いと思います(写真7)。
全体的な流れをご説明いたしましたが、私の手術は御覧のように“微妙な変化を表現した”手術だと思っております。ただ、これはあくまで私の感性の表れでもありますし、私の感覚に依るところも多いと思いますので、私の手術デザインが物足りないと感じる方は、“ご自分に合う先生を探していただく”事も大事だと思います。