ず、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。
今回は、右前腕の刺青を1回で切除した方の手術を傷の経過を含めてご説明したいと思います。
この方の刺青の柄ですが、このような形で入っている方にお会いする頻度も高いと思います。
このような柄の場合は1回で切除可能なことがほとんどです。
初診時の状態(写真1,2,3)を見ていただくとお分かりいただけると思いますが、ほぼ全周に幅3㎝程度の刺青が入っています。
単色ですので、レーザーの適応も考えられますが、ご本人の社会生活上、なるべく早く安くというご要望でしたので、1回で切除することとしました。
このような方の場合に、『他院では何回かの手術で切除すると言われました』と患者さんからコメントをもらうことも多いのですが、私は、なるべく最小限の費用と時間で終了するような方針を取っていますので、1回で切除出来る最大限のサイズまで手術するようにしています。
傷口の経過ですが、手術後1ヶ月の状態(写真4,5)でお分かりいただけるように、傷口赤みも落ち着き始め、このまま奇麗に治ることが予想されます。
今後数か月の歳月をかけて、さらに奇麗になって行きます。
今回は、大きなサイズの刺青を1度で切除する手術をご紹介しましたが、前腕の大きな刺青切除の場合、手の甲等にむくみが出ることがありますので、この点には、注意が必要です。
術後の細かい生活等については、担当医から事前に説明を受けることが大事だと思います。
この方の手術直後の状態(写真6,7)もお見せしますが、案外気楽に受けられそうな手術であることがイメージ的にご理解いただけると思います。
いつも同じような事を書いていますが、治療を受けられる前に、金銭的な問題や治療期間等もきちんと御確認されることをお勧めいたします。
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