美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第198話

腕のタトゥー・刺青の切除は1回でどこまでとれる??

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方々にこの場を借りて深く感謝いたします。

刺青切除ご希望の方から『私の場合は、1回の手術で取れますか?』というご質問は、非常によく受けます。

今回は、比較的大きい刺青を切除した方々をご紹介しますので、どの程度の大きさのものまでが1回で切除できるかのご参考にしていただきたいと思います。

刺青切除を考える際に、刺青を四角で囲んだ場合、どちらかの辺が短ければ1度で切除出来ることが多いというのが原則です。

右上腕(二の腕)にほぼ全周に刺青がある方をご紹介します(写真1, 2)。

BEFORE
術前
AFTER
術後

このような大きさの場合は、上下幅が狭いので、長い刺青であっても、ほとんど1回で切除可能です。


写真3, 4
写真3, 4

また、腹部は皮膚が伸びやすいので、もう少し幅がある柄でも1回で切除可能です(写真3, 4)。

この腹部の方の場合、以前に手術を受けた傷がありますので、傷を増やさないように注意を払って切除ラインをデザインします。

これには、医者の高度な技術が必要ですので、術前にどのように切除するかを担当医に確認する必要があります。

また、患者さんから、『他院では、時間的にも金銭的にも、もっとかかると言われました』とコメントをもらうことも多いのですが、私は、常に「最小限の費用と時間で終了するように」という方針を取っています。

写真5, 6
写真5, 6

さらに大きな刺青の方もご紹介したいと思います。

左の上腕(二の腕)の方です。この大きなサイズの刺青を1回で切除するのは、難しいのですが、2回の手術で切除することが可能です(写真5, 6)。

写真7
写真7

この大きさの刺青では、『切除だけの手術では、無理で植皮と言われました』という方にもお会いしますが、切除で終わるものは切除で終わらせるというのも私の医者としてのポリシーでもあります。

この方の1回目の切除後の状態(写真7)をお見せしますが、横幅がもう少し小さければ1回で切除出来たことがお分かり頂けると思います。

いつも同じような事を書いていますが、担当される先生の技量によっても、切除回数が異なります。

治療前に、金銭的な問題や治療期間、また何よりも大事な治療方法等もきちんと御確認されることをお勧めいたします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。