美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第113話

刺青分割切除の経過

刺青切除ご希望の方からメールで、“私の場合は、何回で取れますか?”という御質問をよく受けます。

御本人にとっては、非常に重要な事ですが、実際の大きさというよりも御本人の皮膚の延び方に影響されることが多いと思います。

ですから、メールでのお問い合わせには、“実際に診察しませんと何とも申し上げられません”と御回答させていただいています。

中には、切除不能という事が画像を見るだけでも明らかな場合もありますので、メールをいただく意味は大いにあると思います。
BeforeBefore
AfterAfter

今回は、左上腕の刺青を分割切除した方を御紹介したいと思います。

この方には、掲載に快諾していただいた事にこの場をお借りして、深く感謝の意を表します。

まず、術前の写真ですが、縦方向の柄の部分だけの除去を希望され、既にレーザー治療を受けられています。柄の色は消えたものの形が残っているのが気になるとの事で切除を希望されました(写真1)。

After
一般的に女性は皮膚が伸びやすいので、この大きさは切除可能なのですが、男性の場合、皮膚が伸び難いので切除不能になってしまうこともあります。

今回の方は男性ですが、皮膚の伸びが非常に良い方でした。

切除には、全部で4回の手術が必要になりました。

各手術で刺青が切除され小さくなっていく様子をお見せします(写真2,3,4,5)が、傷を増やすことも無く無事に終了いたしました。
After
この方のように皮膚が伸びやすい場合、2ヶ月間隔で手術が可能ですので、4回の手術を6ヶ月間で全て終えることが出来ます。
この方のように皮膚が伸びやすい場合、2ヶ月間隔で手術が可能ですので、4回の手術を6ヶ月間で全て終えることが出来ます。

 また、“他院では6ヶ月間隔でしか手術が出来ないと言われたのですが、間隔はそんなに短いのですか?”と質問される方にもよくお会いしますが、これは1回の切除量によることもあります。

1口に分割切除といっても医療機関によってこの様な方針の相違も見られますので、術前に担当医からよく説明を受けることが大事だと思います。

私のクリニックでは、通常2ヶ月ないし3ヶ月間隔で切除することが多いのですが、個人差もありますし、思っていたよりも皮膚が伸び難いこともあります。

社会生活上刺青切除期限(結婚式までにとか就職までに等)を定められても、間に合わないこともありますので、こうした点も含めて術前の説明はきちんと受けるようにしていただきたいと思います。

タトゥー・刺青除去の治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。

http://dr-yamamoto.com/cost/?ca=5


ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。

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私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。