第93話で、二重切開の術式の話を書きましたが、その方の術後の経過をご紹介したいと思います。“手術のご紹介のみでは、実際にどういう形になるのかが分からない”“患者にとって大事なのは、結果なので”等のコメントを多数いただきました。確かに患者さんからするとそうだと思いますので、今回は、その形や傷の経過をご説明したいと思います。以前は患者さんのご好意で、お写真を使わせていただいていたので、ご本人から削除依頼が出た場合は速やかに削除しなくてはなりませんでした。この様な理由で、以前に同じような話を書いてはいるのですが、現在では見られなくなっています。今回の方はモニターの方で、一定期間は使わせていただけるとのことですので、私としても安心です。この話にご協力いただいているモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。
今回の話では、術後の経過をお見せするだけですので、細かい説明は一切不要なのかと思います。術前の状態は、第93話にも載せましたが、経過が分かりやすいと思いますので、再度お見せいたします(写真1,2)。術後5日目に抜糸した直後の状態ですが、二重の幅も広く、傷もかなり目立ちます(写真3,4)。
術後2週間を経過した時点での状態ですが、ここまで来れば、お化粧で“隠せる程度”なのではないでしょうか?抜糸直後と比較すると腫れが大分引いたのがお分かりいただけると思います(写真5,6)。私は、いつも“1ヶ月間はかなりおかしいですよ。”とご説明していますが、この方のように二重の幅が広くなく、瞼があまり厚くない場合は、術後2週間でも腫れ方はひどくないと思います。術後と比べると、目が大きくなったように感じられると思います。
今回の話で、腫れの引き方や傷の経過をご理解していただければ、これを書いた意味があると思います。