腰のタトゥー(刺青)切除は、お腹と近い場所なのですが、皮膚が硬く伸びる余裕が少なく、かつ動く場所ですので切除が難しいということが特徴です。
また、傷の安定性が保たれないために、傷跡が目立ってしまうと特徴があります。
さらに、タトゥー(刺青)の形や大きさによって、切除の仕方も異なりますので、医師の経験とセンスが要求されます。
まず、術前と切除が完了した状態をお見せします。
このような場合は、図柄が大きく、よく動く場所ですので、皮膚の伸びる方向、動く方向を考え合わせながら切除計画を立てる必要があります。
大きさは、物差しをあてたものを御覧に入れますが、これを1回で切除というのは、私でなくても無理だと思います。
この様な場合は、複数回に分けて切除するという『分割切除』を利用します。
『分割切除』というのは、何回か書いていますが、一度手術して、残った皮膚が伸びるのを待ち、伸びた分だけ切除するという手法で、1回では切除できないものによく使われる方法です。
この方の場合、術前に3回での切除が必要になる事を患者さんにご説明し、ご了解を頂いた上で手術を開始しました。
他院治療の途中で、『術前には2回で切除できると聞いていたのに、1回目の手術を受けたら、あと何回かかるか分からないと言われた』ということで、当院にご相談にいらっしゃる方にお会いすることも多くあります。
この点については、術前に担当医からきちんと説明を受けておく必要があると思います。
さて、3回の手術を行う仮定のもとに、デザインをし、1回目の手術が終了した状態をお見せします。
腰の動きから考えると、残存部分を一気に切除してしまうと、傷口が開いてしまうというリスクが非常に大きくなると思います。
ここで、最終切除時になるべく柄が小さくなり、手術費用も抑えられ、かつ次の切除で確実に終了できるようにデザインしながら切除計画を立てて手術しました。
2回目の切除が完了した状態をお見せします。
この後、残存部分を切除し、終了としました。
タトゥー(刺青)切除は、一見“簡単な”手術に見えるかもしれませんが、このように『デザイン力(手術計画性)が要求される』手術だと認識していただきたいと思います。
いつも同じような事を書いていますが、担当医の能力を判断することも、術前に欠かせないプロセスだと思います。
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