美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第343話

シリコン(プロテーゼ)隆鼻術をどう使う??他院手術のフォローアップ。

はじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深く感謝いたします。

最近、当院では、『以前にシリコン(プロテーゼ)隆鼻術を受けたのだけれども、抜きたい』という方が増えました。

患者さんは、『他院では、シリコンが飛び出して来ないか』『時間がたつと浮き出て見えそう』と心配される方が多い印象が有ります。

今回は、『シリコン(プロテーゼ)を抜きたいのだけど、顔の雰囲気を変えたくない』という方をご紹介したいと思います。

当院では、このような場合、シリコン(プロテーゼ)摘出術+鼻尖形成術(団子鼻手術)にて対応することが多いと思います。

まず、術前と術後6か月の正面状態を比較していただきたいと思います(写真1, 2)。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後6ヵ月(写真2)

何が変わったの?と思われるかもしれませんが、それが目的ですので、手術としては上手く出来ているのではないかと思います。

よく見ると、鼻尖の形状が変化していることがお分かりいただけると思います。


術前・下(写真3)術後6ヵ月・下(写真4) 術前・斜め(写真5)術後6ヵ月・斜め(写真6)  さらに、下から見上げた状態では、鼻尖の変化は少なく、シリコン(プロテーゼ)を抜いたにもかかわらず、低くなっていないのが、分かりやすいのではないでしょうか(写真3, 4)。  また、鼻先(鼻尖)の形状としては、若干すっきりしたように仕上がっていて、斜めの方向から見て頂くと、その変
術前・下(写真3)術後6ヵ月・下(写真4)
術前・斜め(写真5)術後6ヵ月・斜め(写真6)

さらに、下から見上げた状態では、鼻尖の変化は少なく、シリコン(プロテーゼ)を抜いたにもかかわらず、低くなっていないのが、分かりやすいのではないでしょうか(写真3, 4)。

また、鼻先(鼻尖)の形状としては、若干すっきりしたように仕上がっていて、斜めの方向から見て頂くと、その変化に気が付くはずです(写真5, 6)。

術前・横(写真7)術後6ヵ月・横(写真8) 挿入されていたシリコン(写真9)
術前・横(写真7)術後6ヵ月・
横(写真8) 挿入されていたシリコン(写真9)

では、横から見ると、鼻全体が低くなってしまったのでしょうか?比べて頂くと、『案外変わっていない』とお感じになるのではないでしょうか?(写真7, 8)。

実際に他院で挿入されていたシリコン(プロテーゼ)(写真9)をお見せします。鼻根部から鼻尖部までそれなりの高さ(厚み)があったことがお分かりいただけると思います。

このように、私が行っている術式では、挿入されていたシリコン(プロテーゼ)を抜くと、現実的には、少し低くなるのですが、『見た目としては、あまり感じが変わっていない』という仕上がりが期待できます。

『目の錯覚を利用して、周囲に気が付かれないようにする』というのも、美容外科医としては、重要なスキルだと思います。

抜糸時(写真10・11・12)
抜糸時(写真10・11・12)

最後に、この方の腫れをご紹介したいと思います。シリコンを抜くのは、入れるよりも腫れが少ないことが一般的です。

この方も赤みは結構ありますが、腫れが非常に強いという感じでは、無いのではないでしょうか(写真10, 11, 12)。

いつも同じことを書きますが、担当医によって手術方法は異なります。

言葉を変えれば『別の手術』という位の違いがあります。

ご自分が受ける先生の手術がどのようなものかを、術前にきちんとご確認されることを強くお勧めします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。