美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第507話

鼻が長すぎちゃった!!

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にて鼻中隔延長術、鼻尖形成術、軟骨移植術を受けられた方です。鼻が長すぎ、矢印のようになっているのを改善したいというのがご本人の相談内容でした。

早速、正面から見た術前(写真1)と術後3か月(写真2)を比較して頂きたいと思います。

BEFORE
AFTER

正面からですと、高さは分かり難いかもしれませんが、鼻先が下を向いた感じ、鼻が曲がっていることが改善されたことがお分かり頂けるはずです。

斜めから見ていただくと、術前(写真3)と術後3か月(写真4)では、鼻先の尖り方と高さ、鼻先の方向の変化がよく分かると思います。

この方にお会いした時に、鼻中隔延長術で過度に行われたか事が原因であることが分かりましたので、手術は、軟骨の位置関係を確認するために、『オープン法』を使用し、鼻中隔延長術の修正を行い、最後に鼻尖の形状修正、状況によって移植軟骨を再移植するという計画を立てました。

実際に開けてみると、軟骨が一塊となり、高く飛び出していることがわかりました(写真5)。この塊になった軟骨を少しずつばらして行きます。この時に移植されている軟骨を傷つけてしまうと、再移植出来なくなってしまいますので、細心の注意を払いながら、丁寧に行います。鼻翼軟骨を左右に分けて鼻中隔を露出すると、矢印で示したように軟骨が移植されていました(写真6)。

この鼻中隔延長術の程度が『やりすぎていた』ために、この部分の調整をして、再度鼻翼軟骨の形状を整えます。この時、横顔に特に注意しながら鼻尖の高さや形状を調整します。また、先に分離した軟骨を一部再移植して、形状を整えました(写真7)。この再移植は、技術力がないと出来ませんので、担当医の能力によっては、新しい軟骨を採取されるという事になってしまいます。

『最小限の手術で対応する』ということを、私のモットーにしていますので、『軟骨採取しないで出来る手術では、採取しない』という方針にしています

このような工程を経て、修正手術を行っていきます。特に形状の調整は非常に大事で、術中にはスタッフも含め、複数人でチェックするようにしています。

最初に、正面の状態で鼻が曲がっていることにも触れましたが、下から見ると術前(写真8)と術後1か月(写真9)では、改善していることがお分かり頂けると思います。

実は、この『鼻筋を真直ぐにする』という手技には、難しさが同居していますので、術後の下からの状態を載せていない医療機関で手術を受ける際には、『下からの写真を見せて下さい』とお願いすることが非常に大事だと思います。

こうした修正手術が必要ないように、術前には担当医の『手術技術レベルや美的感覚を症例写真から汲み取る』努力が必要であると思います。

また、修正手術は、担当医の技量によって、出来る事、出来ないことが違うばかりか、『余分な手術』を行われしまうリスクを含みますので、よく比較検討されることをお勧めします。

手術名:鼻中隔延長修正(鼻尖形成修正術含む)+オープン法

手術料金:¥995,000(モニター¥846,200)+¥110,000

トータル¥1,105,000(モニター¥956,200)税込み※2024/5/20現在

リスク:抜糸までギブス固定が必要。鼻先が一時的に硬くなる。

鼻の他院修正の手術に関してはこちらに手術例をまとめております
https://dr-yamamoto.com/column/97644/

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/retouching/#cost-1-2

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。