美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第515話

他院小鼻縮小後の難しさ!!

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

小鼻縮小術の際には、デザインと曲面的に切って球体のような縫合を加えていくという事が大事という話は何回も書いてきました。

手術デザインは、顔の大きさ、小鼻の大きさ、左右差、鼻尖とのバランス等によって考える必要があります。

今回の方は、他院にて小鼻縮小術を受けたが、左右差、傷、小鼻の形状が気になるというのがご本人のお悩みでした。

小鼻縮小術は、小鼻を切り取ってしまうために、修正は非常に難しく大きく改善させることが非常に難しいという事も珍しくありません。

この方も、初診で拝見した際に、傷の硬さ、小鼻の形状から判断すると大きな改善が望みにくいと思われました。ご本人にそのようにご説明すると、多少でも改善するなら手術を受けたいという事でしたので、手術を行う事にしました。

では、術前(写真1)、術後6か月(写真2)の正面の状態を比較して頂きたいと思います。

BEFORE
AFTER

小鼻の形状が下に広がっていた感じが改善し、横幅も小さくなった事がお分かり頂けるでしょうか?鼻の穴の左右差は、あまり改善していません。

斜めから見た状態では、術前(写真3)と術後6か月(写真4)では、小鼻の張り、形状が改善したことがお分かり頂けると思います。

修正手術で開けてみると、左右の小鼻が皮下で縫い寄せられていました(写真5)。

このように皮下で左右の小鼻を寄せると、後戻りして、形状が崩れるリスクが非常に高くなると私は考えています。

小鼻の形状を改善させるためには、修正デザインが非常に大事になります(写真6)。

また、デザインだけではなく、この局面を大事にしながらメスを使うのですが、組織が硬くなっているために、難易度が非常に上がります。

同様に硬い組織に糸を通過させる際は、ちぎれないように丁寧に扱うことが非常に大事で、縫い上がりには『医者の腕』が出ます(写真7)。

この様な方にお会いすると、前医のデザインの悪さ、手術の雑さを感じてしまいます。

小鼻縮小術では、患者さんに向かって『mm』の話ばかりして、さも緻密に手術を行うかのように錯覚させるのが上手な医者もいるようですが、手術で大事なのは、『バランス』や『顔との調和』を考える担当医の『想像力』ですので、話ではなく、症例写真を見て判断されることを強くお勧めします。

小鼻の修正手術を希望される方にお会いすると、修正不能で悲しい気持ちになってしまう事も少なくありません。術前に色々な角度から担当医の腕を評価して欲しいと思います。

施術名:小鼻縮小修正術(他院修正)

施術内容:一度小鼻縮小術を受けられた後に、更に大きさを小さくしたり、左右差を整えることが可能

副作用(リスク):抜糸後、1~3ヵ月程度は傷の赤みがある。元に戻すことができない。        

価格:通常料金¥528,000・モニター料金¥448,800(税込)※2024/8/19現在

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/face/#nose

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。