美容外科話

COLUMN

鼻の他院修正手術
第517話

鼻が高すぎちゃった!!

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にて鼻尖形成術、軟骨移植術、プロテーゼ隆鼻術を受けられた方です。鼻が高すぎ、鼻尖がとがっているのが気になるというのがご本人のお悩み内容でした。

早速、正面から見た術前(写真1)と術後6か月(写真2)を比較して頂きたいと思います。

BEFORE
AFTER

正面からですと、高さは分かり難いかもしれませんが、くっきりとした鼻筋が目立ち難く改善されたことがお分かり頂けるはずです。

斜めから見ていただくと、術前(写真3)と術後6か月(写真4)では、鼻先の尖り方と高さの変化がよく分かると思います。

横顔では、術前(写真5)と術後6か月(写真6)では、さらに鼻先の尖り方の変化が分かりやすいと思います。

下から見ると、不自然に縦長になってしまった鼻(写真7)が術後6か月(写真8)では、自然な感じに落ち着いています。

この方のお悩みでは、ご本人の鼻骨がしっかりとしていて、高さもあることからプロテーゼは不要と判断し、過度な鼻尖形成術と鼻尖に軟骨移植されたことが尖りの原因と考えましたので、『オープン法』を使用し、プロテーゼ抜去術、鼻尖形成修正術、移植軟骨再移植術を計画しました。

実際に開けてみると、硬く厚いプロテーゼが挿入されていました(写真9)。

まず、移植されていた軟骨(写真10矢印部分)を摘出後、細心の注意を払いながら、丁寧に大鼻翼軟骨を剥離します。

黄色い矢印で示した部分が大鼻翼軟骨で、緑の矢印で示した部分が鼻中隔軟骨です(写真11)。

鼻翼軟骨の形状を整えます。この時、横顔に特に注意しながら鼻尖の高さや形状を調整します(写真12)。

また、先に摘出した移植軟骨を一部再移植して、形状を整えました。この再移植は、技術力がないと出来ませんので、担当医の能力によっては、新しい軟骨を採取されるという事になってしまいます。

『最小限の手術で対応する』ということを、私のモットーにしていますので、『軟骨採取しないで出来る手術では、採取しない』という方針にしています

このような工程で、修正手術は行います。特に形状の調整は非常に大事で、術中にはスタッフも含め、複数人でチェックするようにしています。

よく鼻中隔延長術の写真を上手く紹介している医療機関を見かけますが、下から見ると不自然に高くなっていないかが判断し易いと思います。

手術を受けるか否かを検討される際には、『下からの写真を見せて下さい』とお願いすることが非常に大事だと思います。

いつも書きますが、こうした修正手術が必要ないように、術前には担当医の『手術技術レベルや美的感覚を症例写真から汲み取る』努力が必要であると思います。

また、修正手術は、担当医の技量によって、出来る事、出来ないことが違うばかりか、『悪化させる』リスクを含みますので、よく比較検討されることをお勧めします。

施術名:プロテーゼ抜去+鼻尖形成修正+鼻尖部移植軟骨修正+オープン法

施術料金:プロテーゼ抜去¥220,000(モニター¥187,000)鼻尖形成修正¥445,500(モニター¥378,700)+鼻尖部移植軟骨修正¥440,000(モニター¥374,000)オープン法¥110,000 

今回のように同時に行った場合の合計¥1,215,500(モニター¥1,049,700)※すべて税込み表示(2024.9.18現在)

施術内容:プロテーゼを抜去し、移植で高くなりすぎている軟骨の高さ調整や鼻尖の形状を修正する

副作用(リスク):抜糸まで(術後1週間)は、鼻先にテープ・ギプス固定が必要。

皮下出血の可能性がある。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。