美容外科話
鼻の他院修正手術
第532話

鼻が高すぎちゃった!!(鼻中隔延長修正・鼻尖部移植物修正)

今回行った手術:オープン法¥110,000・鼻中隔延長修正¥995,500(モニター¥846,200)・鼻尖部移植物修正¥440,000(モニター¥374,000)総額¥1,545,500(モニター¥1,330,200)

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

この方は、他院にて鼻中隔延長術、鼻尖形成術、軟骨移植術を受けられた方です。鼻先に発赤が出ること、鼻先が高すぎること、鼻筋が曲がっていることを改善したいというのがご本人の相談内容でした。

早速、正面から見た術前(写真1)と術後3か月(写真2)を比較して頂きたいと思います。

正面からですと、高さは分かり難いかもしれませんが、鼻筋が曲がっていることが改善されたことがお分かり頂けるはずです。

BEFORE
AFTER

斜めから見ていただくと、術前(写真3)と術後3か月(写真4)では、鼻先の尖り方と高さの変化がよく分かると思います。

横から見ると、術前(写真5)と術後3か月(写真6)では、鼻先の高さの違いがはっきりとお分かり頂けるはずです。

下からの状態を比較して頂くと、術前(写真7)と術後3か月(写真8)では、鼻先が右に傾いた感じが改善しています。

この方にお会いした時に、鼻中隔延長術を過度に行われたか事が原因であることが想定されましたので、手術は、軟骨の位置関係を確認するために、『オープン法』を使用し、鼻中隔延長術の修正を行い、最後に鼻尖の形状修正、移植軟骨の位置を修正するという計画を立てました。

実際に開けてみると、鼻中隔延長に使用された軟骨(緑矢印)が高すぎることが分かりました(写真9)。鼻翼軟骨を剥離していく際に移植されている軟骨を傷つけてしまうと、再度使用出来なくなってしまいますので、細心の注意を払いながら、丁寧に行います。今回は、移植軟骨をつなげたまま『有茎状態』のまま鼻翼軟骨を左右に分けて鼻中隔を露出させるという高度テクニックを使用しました。

この鼻中隔延長術の程度が『やりすぎていた』ために、この部分の調整をして、再度鼻翼軟骨の形状を整えます。この時、横顔を見ながら鼻尖の高さや形状を調整しました。また、先に分離した軟骨の位置を変えて再移植して、形状を整えました(写真10)。

この再移植は、技術力がないと出来ませんので、担当医の能力によっては、新しい軟骨を採取されるという事になってしまいます。現実的に移植されている軟骨のサイズダウンが目的ですので、追加で軟骨を摂取するというのは、好ましくないと思います。鼻中隔に移植されていた摘出軟骨をご覧に入れます(写真11)。

修正手術中は、形状の調整は非常に大事で、術中にはスタッフも含め、複数人でチェックするようにしています。

最初に、正面の状態で鼻が曲がっていることにも触れましたが、原因は鼻中隔延長術にありましたので、『鼻筋は、自動的に改善』します。

こうした修正手術が必要ないように、術前には担当医の『手術技術レベルや美的感覚を症例写真から汲み取る』努力が必要であると思います。

この方の手術翌日(写真12)、術後2日目(写真13)、術後3日目(写真14)もご覧に入れますので、手術をご検討される時のご参考にして下さい。

修正手術は、担当医の技量によって、出来る事、出来ないことが違うばかりか、新しい軟骨を取られるという『余分な手術』を行われしまうリスクを含みますので、よく比較検討されることが大事だと思います。

施術名:鼻中隔延長修正(鼻尖形成術修正)+鼻根部移植軟骨修正術+オープン法

施術料金:鼻中隔延長修正(鼻尖形成術修正含む)¥995,500(モニター¥846,200)

     鼻尖部移植軟骨修正術¥440,000(モニター¥374,000)

     オープン法¥110,000 

今回のように同時に行った場合の合計¥1,545,500(モニター¥1,330,200)

※すべて税込み表示(2025.2.14現在)

施術内容:鼻中隔に移植されている軟骨と鼻尖部に移植されている軟骨のボリュームや形状を調整し、鼻尖部の鼻翼軟骨の形状も再度整え、鼻尖が高すぎる・鼻筋が曲がっている状態を修正する

副作用(リスク):抜糸まで(術後1週間)は、鼻先にテープ・ギプス固定が必要。

皮下出血の可能性がある。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。

『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。