美容外科話

COLUMN

目尻切開
第162話

目尻切開の術後経過

まず、この話にご協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深く感謝いたします。目尻切開の手術に関しては、以前にも何回か書いていますが、基本的に“腫れが少ない手術”としてご紹介してきました。
私がこのように説明するために、“もう変わりませんか?”と術後にご質問を受けることが多くあります。
そこで、今回は目尻切開の手術が、術後にも若干の変化を起こすことをご紹介し、またその程度がどの程度なのかをご理解いただきたいと思います。この方は、当院にて目頭切開も同時に受けられていますので、目尻切開単体の手術とは若干異なりますが、目尻の形の変化は、ほぼ同じと御理解いただいて問題がないと思います。

術後の変化がお分かりいただきやすいように、上を見た状態をお願いしてあります。
Before

目尻の上瞼側が術前(写真1)

After

術後2週間(写真2)、術後1カ月(写真3)

※術前・術後2週間・術後1ヶ月の比較画像はこちら

正面からの状態をご覧いただくと分かりますが、目尻の上瞼側が術前(写真1)と比べて術後2週間(写真2)では下に凸になっていますが、術後1カ月(写真3)の状態では、この状態が変化し、目尻の形がすっきりと変化したのがお分かりいただけると思います。

同じように上を見ていただいた状態を斜めから見たときの状態もお見せしますが、

After

術前(写真4)

After

術後2週間(写真5)、術後1カ月(写真6)

※術前・術後2週間・術後1ヶ月の比較画像はこちら

術前(写真4)、術後2週間(写真5)、術後1カ月(写真6)と比較しても変化は若干で、分かりにくいと思います。
先程の話に戻しますが、“もう変わりませんか?”という術後のご質問に対しては、このような状況ですので、“写真でしか分からない程度ですが、若干変わります”とお答えするようにしています。現実的には、微妙な変化ですので、むしろ“もう変わりません”とお答えしても差し障りがないような気がしています。

どの手術でも“担当医との術前の打ち合わせを大事にしていただきたい”とコラムではお書きしていますが、目尻切開の手術はデザインにバリエーションが出にくいので、術後の抜糸日(当院では5日目=手術日+5)等の術前確認が大事だと思います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。