美容外科話

COLUMN

隆鼻術(シリコン・軟骨・ヒアル)
第141話

隆鼻術(鼻シリコン、プロテーゼ)の個人差

鼻のシリコンを挿入については、以前にも書きましたが、今回も、モニターの方にご協力していただき、個人差をご紹介したいと思います。モニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。

まず、術前(写真1, 2, 3)と術後1ヶ月(写真4, 5, 6)の状態を比較していただきたいと思います。

この方は、若干の効果でなく、鼻根部の変化が分かるようにして、鼻尖の感じは変えないで欲しいというのがご希望でした。このようなご要望の場合は、ご本人との術前の打ち合わせが非常に大事です。
BeforeBefore
AfterAfter

この方には、L型のシリコンを大きくカットして、ほぼI型にし、鼻尖部に当たるシリコンを薄く削ることによって形が表面に出ないような工夫をしました。

結果としては、ご本人には非常に満足していただきましたが、術中のシリコンの微調整には気をつかいました。

美容の手術は、ご本人の希望を担当医が理解することから始まると思いますが、担当医が誤解すると、単純に鼻が高くなってしまい、アジア人の顔に、西洋人のパーツがはまり込んだような不釣り合いな顔になってしまうこともあるので注意が必要です。

外来で診察していると、“いかにも整形というような顔になりませんか?”と、よく質問されますが、“いかにも整形”という状態は、シリコンの高さとシリコンの長さによって作られてしまうと思います。

したがって、ご本人の骨格を分析し、どの程度のシリコンを挿入すれば、自然な印象が出せるのかを考えた上で手術をすればそのような形にはなり難いと思います。

いつもご説明しているのですが、どの手術でも “術前の打ち合わせ”が一番大事であると思います。

当院の隆鼻(シリコンプロテーゼ)についての詳細はこちら

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。