美容外科話

COLUMN

鼻の複合手術(2つ以上の手術)
第150話

鼻尖形成(軟骨縫縮、軟骨移植)の固定

鼻尖形成の話を外来でしていると、“すごい格好で帰ることになりますか?”と術後の固定について質問されることが多いので、今回はこの固定をお見せしようかと思います。

術式や経過については他の話をご参照していただきたいと思いますが、術前後では、鼻尖がすっきりとして鼻筋が通ったように見えるのがお分かりいただけると思います。
色々な方の術前後の形の変化は、これから手術を受ける方のイメージ作りにお役に立つと思いますので、この方もご参考になれば幸いです。
Before

術前(写真1・2・3)

After

術後1ヶ月(写真4・5・6)

この方のご希望は、少しだけ鼻筋を通し、鼻先をほっそりさせたいとの事でした。この様な方には、鼻尖軟骨縫縮、耳介軟骨移植は最適だと思います。

After

(写真7, 8, 9)

さて、今回の本題ですが、私は術後の固定は写真のように行っています(写真7, 8, 9)。

これは医療機関によってかなりの違いがあります。私の固定は、“かなり軽装”だと思います。一般的には、もう少し“ぐるぐる巻き”のイメージではないでしょうか。
ただ、鼻を下から見上げた状態を御覧になるとお分かりいただけると思いますが、この固定期間(手術日も含めて5日間)は、鼻がつままれたような状態なので不愉快かもしれません。
いつもコラムに書いていますが、このような術後の固定等も含めて担当医に良くご説明を受けるようにしていただきたいと思います。他院で“少しの固定で普通に帰れますよ”と説明された方にお会いする事もありますが、“少し”や“普通”という表現は、非常にあいまいですので、担当する医師から、具体的なご説明を受けられることをお勧めいたします。

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。