美容外科話

COLUMN

脂肪吸引
第163話

【お腹の側腹部の脂肪吸引】その効果と3か月後の写真

今回は、脂肪吸引をされた方の術後経過をご紹介したいと思います。

このお話にご協力いただいたモニターの方にはこの場をお借りして深く感謝いたします。

脂肪吸引のカウンセリングをしていて感じることは、脂肪吸引の手術を受けるとすぐに細くなると思っている方がいるということと、脂肪吸引によって体重が減ると思っている方が案外多いという事です。

脂肪吸引は局所的な処置ですので、体重には変化を与えないのが通常です。

BEFORE
術前
AFTER
術後3ヶ月後

この方は、側腹部(いわゆるウエスト部分)の脂肪吸引を受けられた方です。

まず、術前と術後3カ月の状態をお見せしたいと思います。

ウエストラインが引き締まったのがお分かりいただけると思います。


術後1週間
術後1週間

先程、私のカウンセリング中の感想としてお書きましたが、術後すぐには効果が出ないという現象をご紹介したいと思います。

術後1週間の状態ですが、皮下出血も認め、腫れがあるため、手術効果が認められないと思います。

術後1週間なので、患者さんも納得されていることが多く、この状態が問題となる事は、ほとんどありません。

術後1カ月
術後1カ月

さらに術後1カ月の状態もお見せしますが、

術前の状態と比較しても手術効果が認められていないようにも感じます。

この時点で、患者さんから

“手術をしてもらったのに、ちっとも変わっていない”

とおしかりを受けることもあるのですが、ここは患者さんも担当医も辛抱時だと思っています。

このように、手術効果が出るには時間がかかりますし、何より大事なのは担当医との信頼関係であると思います。

また、術後の圧迫(矯正下着のようなものの)も非常に大事で、手術自体が非常に上手くいっても、圧迫が悪いと表面が凸凹に仕上がってしまうこともあります。

この方は、術後のご本人のケアが非常に良く、このような好結果につながっていると思います。

手術には、医師技量と患者さんの協力で成り立つものも多いので、いつも書いているように担当医との術前診察を大事にしていただきたいと思います。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。