美容外科話

COLUMN

くちびるを薄く
第155話

レディエッセ(ハイドロキシアパタイト)で顎を出す!!

まず、この話にご協力いただいたモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。
施術後、顎の形が変わり、輪郭がシャープになりました。
BeforeBefore
AfterAfter

最近美容外科医の間で評判の良いレディエッセのご紹介をしたいと思います。これは、コラーゲンやヒアルロン酸とは違い、カルシウムの粒子を使用したものです。
一番の大きな特徴は、“形を出すのに適している”事だと思います。特に鼻や顎の形を出す場合で、大きな変化を希望しない患者さんには“シリコンの手術の代わりになる”という程の効果が期待出来ます。また、1年から1.5年と残存期間が長いので、ヒアルロン酸等に比べると効果の持続期間も長く期待出来ます。さらにアレルギー検査も必要としないので、“非常に手軽できちんとすぐに効果が出せる”素材だと思います。
今回ご紹介した方をご覧になっていただくとお分かりいただけると思いますが、術前と比べるとかなりのボリュウームが出たのがお分かりいただけると思います。
実際の施術方法ですが、このまま注射すると痛いので、注入部位に局所麻酔をします。麻酔が効いたのを確認し、この部位に注射器で直接注射して形を整えます。出血も非常に稀で注入直後から形が変わったのが実感出来ると思います。
現段階では、学会でも問題が指摘されていませんので、“手術はこわいけど、顎を出したい”と考えられる方にはお勧めです。
治療素材は、日進月歩で変わっていきますので、良い材料が出たら積極的に使用していくのも悪いことではないと思っております。

今回は、顎の注入をご紹介しましたが、鼻への注入でも同様の効果が期待出来ますので、またの機会にご紹介したいと思います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。