美容外科話

COLUMN

目頭切開
第95話

目頭切開の個人差

前回、目頭切開の話を書きましたが、個人差もありますので、他の方と比較すると術前後の変化も分かり易く、また私の手術も理解していただけるのではないかと思います。今回は、術式のご紹介ではなく“個人差”と“私の手術”をご紹介したいと思います。いつも同じ事を書いてきましたが、術前の担当医との打ち合わせは、ある意味で手術よりも大事ですので、その先生がどのようなデザインをするかというのは、非常に大きな問題です。モニターの方の募集により、話が書ける機会が増えましたので、今後はこのように同じ手術の個人差もご紹介したり出来るのではないかと思っております。この話にご協力いただいたモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。
 
この話でも、術前から術後の経過までを順を追ってご紹介したいと思います。先ほど書きましたが、これは私の手術ですので先生によっては、経過も大きく異なります。必ず術前に手術される先生から十分な説明を受けることをお勧めいたします。

まず術前の状態をお見せします。(写真1,2)。
BeforeBefore
AfterAfter

前回の方に比べると蒙古ひだの張り方も軽度ですので、デザインも変える必要があります。術前のデザインをお見せしますが、一見しても、前回の方との違いがよく分からないと思います。この方の場合は、切る長さと切る方向を変えました。また、この方も大きな変化は出さなくてもよいとのご要望でしたので、控えめなデザインにしました(写真3)。

この後の処置は、前回の話に詳細を書きましたので、ここでは書きませんが、形に関しては、毎回術者である私1人で判断することなく、手術室にいるスタッフ全員にも同時チェックさせています。縫合直後の状態をお見せします(写真4)。この方も、写真でもお分かりいただけるように、あまり腫れていません。これが、“平均的な腫れ”で、これぐらいのイメージでいていただくと良いのではないでしょうか。もちろん、個人差もありますので、その点に関しては、ご理解いただかなくてはなりません。

After
術後の傷口テープ固定も同様にしました。患者さんには、“サングラスを持って来ていただければ充分です”とご説明させていただいています。抜糸時(術後5日目)の写真をお見せしますが、前回の方とほぼ同様の経過であるのが、お分かりいただけると思います。(写真5,6)。
After
さらに抜糸後3日目の状態をお見せしますが、若干腫れが残っているものの充分お化粧で隠せる範囲だと思います。(写真7,8)。
今回は、同じような内容で、違う方を敢えてご紹介いたしましたが、腫れ方や手術の流れを理解するのに役立てていだけたら、幸いです。また、御覧のごとく私の手術は“大きく変わらない”ので、このような変化で満足できない方は、私のクリニックを選ばない方が良いと思います。前回も書きましたが、 美容外科手術は“ご自分に合った先生”の手術を受けていただく事が非常に大事だと思います。

『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。