鼻のシリコンの話をすると必ず質問されるのが、“長期的なトラブルはありませんか?”と“傷はどこに作るのですか?”という事ですので、今回は実際にシリコントラブルの様子と手術の傷の場所について書こうかと思います。
ここでご紹介するのは、シリコンのトラブルでシリコン抜去した方ですが、シリコンを入れて隆鼻術をする場合は、基本的にこの手順と同じで、シリコンを抜くシーンがシリコンを入れるシーンに置き換わるだけですので、シリコンを入れようと考えている方にも参考になるのではないかと思います。
以前、鼻のシリコンの話のところでも書きましたが、感染を起こすと鼻が赤く腫れてしまいます。
この方は、他院で何十年も前に手術をされた方ですが、今回いきなり腫れて食事も思うように摂れないということでいらっしゃいました。
鼻根部に発赤を認め、圧痛も認め、鼻のシリコンの感染が強く疑われましたので、シリコン抜去を計画いたしました。
鼻の傷は、通常、鼻毛の生え終わった位置につけますが、二回目の手術ですでに傷がある場合は前回の手術と同じ位置で切開を加えます。
麻酔をして(局所麻酔か静脈麻酔併用かで手術するのが、一般的です。)、メスで切り込みを入れます。
その後、ハサミで剥離してスペースを大きくします。
剥離が終わればシリコンは引っ張って出せますので、器具を使って引っ張り出します。
写真の中で引っ張り出されているのが、シリコン(白くて、ざらざらしている)ですが、鼻の中で劣化して崩れていました。
次に、傷を縫っておしまいですが、傷口が分かるようにフラッシュを使って撮影した写真をお見せいたします。
鼻毛と同じような感じで縫合糸が見えると思います。
フラッシュを使わない撮影で分かると思いますが、鼻の中ですので、外側から見ると傷が分からないのが分かると思います。
これが、鼻の傷のつけ方ですが、先生によって若干のバリエーションがありますので、これも実際に執刀される先生に術前の説明を受けるべきだと思います。
いつもくどくどと同じ事を書いていますが、鼻のシリコンは案外、術者の“(腕というよりも)美的感覚”が出ますので、術前の打ち合わせは慎重にされることをお勧めいたします。
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