美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第169話

刺青切除のテレビ取材

テレビ取材は何回か受けていますが、今回はTBS「Nスタ」という番組の取材を受けましたので、取材の様子をご紹介したいと思います。
この取材には3人の方にご協力いただきましたので、この場をお借りして深く感謝したいと思います。

テレビ局より「刺青をいれた女性が、その刺青を消さなければならない理由は?」というテーマをもとに、以前から刺青切除手術を実施している当院を選んでいただき、取材申し込みがありました。
まず、テレビ取材のお話が来るとご協力いただける患者さんを探さなくてはいけません。
モニターの方でも『テレビで話すのはちょっと』というふうに断られてしまう事もありますが、今回は早々に3人の方々が快諾して下さいましたので、私も取材に応じやすかったことを深く感謝しています。

取材は、診察、手術、私のコメント撮影というふうに進んでいきました。
診察では、TVカメラマンの方がこのように近くにいらっしゃいますので、患者さんとしては初めてのテレビカメラということで、少なからず緊張していたようです。
私もずいぶん前になりますが初回の取材の時は緊張したことを思い出します。
BeforeBefore
AfterAfter

手術室での切除デザインの撮影ですが、普段と同じように患者さんとご相談している様子をこの様な感じで撮影していました。
患者さんへのデザインの説明は、見えにくい部分では鏡などを使い見ていただきます。
手術中も同様で、通常のように手術している所を撮影しています。
こうやって写真を改めてみると、カメラが意外と近い位置で撮影しているものですね。
最後にインタビューでは、ディレクターさんとお話をいたしましたが、ディレクターさんは患者さんの席に座っていますので診察風景にも見えなくはないですね。
写真は、マイク担当のスタッフの方が私にマイクを取り付けています。

After
今回の取材では、1回で切除出来た方、数回に治療が及び、その途中である方、今回の取材が最終切除である方をご紹介しましたが、分割切除をして、取材で最終切除になった方を、このコラムでもご紹介しておきます。

以前に、女性と男性では皮膚の伸び方が違うため、切除回数が違うことや、切除出来る大きさまで異なることはご紹介していますが、依然として“私の場合は、何回で取れますか?”というご質問をよく受けます。
御本人にとっては、非常に重要な事ですが、実際の大きさというよりもご本人の皮膚の延び方に影響されることが多いと思います。ですから、診察時には、実際の回数や時間経過を正確には申し上げにくいのですが、8割の方の経過は同じですので、大まかなご説明をさし上げるようにしています。
また、中には初診時に分割切除不能と思われた方でも、予想以上に皮膚の伸びが良く、切除出来る方にもお会いします。

この方は、術前に3回の切除になる可能性が高いとご説明いたしましたが、実際の切除回数も3回でした。術前から各手術で刺青が切除され小さくなっていく様子をお見せします(写真5, 6, 7, 8)が、傷の本数を増やすことも無く無事に終了いたしました。
この方のように皮膚が伸びやすい場合、2ヶ月間隔で手術が可能ですので、この手術を最短で4ヶ月間で全て終えることが出来ます。今回は、テレビ取材についてご紹介しましたが、治療に関してはいつも申し上げていますように、術前診察が非常に大事ですので、担当医から良く説明を受けるようにしていただきたいと思います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。