まず、このお話にご協力いただいたモニターの方々にこの場を借りて深く感謝いたします。
刺青切除ご希望の方から『私の場合は、1回の手術で取れますか?』というご質問は、非常によく受けます。
今回は、比較的大きい刺青を切除した方々をご紹介しますので、どの程度の大きさのものまでが1回で切除できるかのご参考にしていただきたいと思います。
刺青切除を考える際に、刺青を四角で囲んだ場合、どちらかの辺が短ければ1度で切除出来ることが多いというのが原則です。
右上腕(二の腕)にほぼ全周に刺青がある方をご紹介します(写真1, 2)。
このような大きさの場合は、上下幅が狭いので、長い刺青であっても、ほとんど1回で切除可能です。
また、腹部は皮膚が伸びやすいので、もう少し幅がある柄でも1回で切除可能です(写真3, 4)。
この腹部の方の場合、以前に手術を受けた傷がありますので、傷を増やさないように注意を払って切除ラインをデザインします。
これには、医者の高度な技術が必要ですので、術前にどのように切除するかを担当医に確認する必要があります。
また、患者さんから、『他院では、時間的にも金銭的にも、もっとかかると言われました』とコメントをもらうことも多いのですが、私は、常に「最小限の費用と時間で終了するように」という方針を取っています。
さらに大きな刺青の方もご紹介したいと思います。
左の上腕(二の腕)の方です。この大きなサイズの刺青を1回で切除するのは、難しいのですが、2回の手術で切除することが可能です(写真5, 6)。
この大きさの刺青では、『切除だけの手術では、無理で植皮と言われました』という方にもお会いしますが、切除で終わるものは切除で終わらせるというのも私の医者としてのポリシーでもあります。
この方の1回目の切除後の状態(写真7)をお見せしますが、横幅がもう少し小さければ1回で切除出来たことがお分かり頂けると思います。
いつも同じような事を書いていますが、担当される先生の技量によっても、切除回数が異なります。
治療前に、金銭的な問題や治療期間、また何よりも大事な治療方法等もきちんと御確認されることをお勧めいたします。
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