美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第203話

【前腕のタトゥー・刺青を切除】皮膚移植のビフォーアフターの経過写真

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方々に感謝いたします。

刺青除去治療で重要なことは、いかに早く、安く、確実に治療を済ませるのかということです。

また、同時になるべく綺麗に仕上げる事も大事だと思います。

刺青の治療の選択肢としては、

1.レーザー
2.切除
3.植皮
4.削皮等

が挙げられますが、現段階でレーザーは、黒系の色のものしか消せませんので、明るい色が入っている柄には適しません。

切除は一般的ですが、大きな柄になると切除だけでは、限界があります。

そこで、植皮や削皮という選択肢が出ますが、これらの治療は医師の技術によって結果が大きく変わります。

一般的には、治るまでの期間が長く傷痕がきれいにならないなど、マイナスのイメージがありますが、『適切な治療・処置をすれば、切除治療に近い結果が出る』と私は考えています。

今回は、難しいとされる前腕の刺青切除、植皮治療の方々をご紹介したいと思います。

この部位が難しいのは、大きく切って縫合わせてしまうと、締め付けが強くなり、輪ゴムで縛ったような状態になり血流が悪くなってしまうからなのです。

ですから、前腕の刺青切除には、医師の経験とセンスが非常に大事だと思います。

例1
例1
例2
例2

まず、1回で切除可能だった方々をお見せします(写真1,2,3,4)。

1回で切除し、終了しています。傷跡についてもきれいに治ると、このように目立たなくなります。

次に1回で治療を終了したいが、1回の切除のみでは、サイズ、形状の問題から治療が難しい方をご紹介します。


切除と植皮を同時に行います(写真5, 6)
切除と植皮を同時に行います(写真5, 6)
植皮後抜糸時の状態(写真7)

次に1回で治療を終了したいが、1回の切除のみでは、サイズ、形状の問題から治療が難しい方をご紹介します。

このような方の場合は切除と植皮を同時に行います(写真5, 6)。

植皮された皮膚は、この後馴染んで目立たなくなりますが、植皮する皮膚の採り方や皮膚を一定の厚さに加工する医師の技術が要求されます。

植皮後抜糸時の状態(写真7)をお見せしますが、順調な経過をたどっていると思います。

術前と術後の状態(写真8,9)
術前と術後の状態(写真8,9)
1回目の刺青切除が終了した状態(写真10)

さらに、ある程度の大きさがあり、1回の切除では難しく、植皮にも抵抗があるというような方の場合、分割切除という治療を行います。

これは、1回の手術で出来るだけ刺青をサイズダウンさせ、次の手術で残った刺青を切除するというものです。

術前と術後の状態をお見せしますが(写真8,9)このように比較的大きな刺青でも切除可能であるということがお分かりいただけます。

1回目の刺青切除が終了した状態(写真10)をお見せしますが、1回目の手術から2~3ヶ月後に手術が可能となります。

このように刺青除去でも担当医の腕が出ますので、術前によく説明を受けられた上で担当医を決められることをお勧めいたします。

タトゥー・刺青除去の治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。