まずはじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方々にこの場をお借りして深く感謝いたします。
私の外来で一番多い質問が“この刺青は、1回で取れますか?”というものです。以前に切除回数については、書いたことがありますが、今回は3名の方をご紹介して、具体的なご説明をしたいと思います。
私の外来で一番多い質問が“この刺青は、1回で取れますか?”というものです。以前に切除回数については、書いたことがありますが、今回は3名の方をご紹介して、具体的なご説明をしたいと思います。
まず、腰に刺青のある方(写真1)です。この方の刺青は上下の大きさはあまり大きくないので、1回で切除して横方向に切除して縫い合わせることが可能です。
次に、前腕に刺青のある方(写真3)です。前腕の皮膚は伸びにくく、無理に刺青を切除してしまうと、血の巡りが悪くなり、ちょうどゴムバンドを強く巻いたように手の甲が紫色に変わり、最悪の場合は手が腐ってしまいますので、無理をしすぎないように最大に切除する事が大事で、分割切除が必要になることもあります。この方の場合は2回の切除に分けました。
このように、刺青の大きさと入っている部位で切除回数は変わってしまいますので、担当医から術前の説明はきちんと受けるようにしていただきたいと思います。