美容外科話

COLUMN

二重切開
第96話

二重切開の術後経過

第93話で、二重切開の術式の話を書きましたが、その方の術後の経過をご紹介したいと思います。“手術のご紹介のみでは、実際にどういう形になるのかが分からない”“患者にとって大事なのは、結果なので”等のコメントを多数いただきました。確かに患者さんからするとそうだと思いますので、今回は、その形や傷の経過をご説明したいと思います。以前は患者さんのご好意で、お写真を使わせていただいていたので、ご本人から削除依頼が出た場合は速やかに削除しなくてはなりませんでした。この様な理由で、以前に同じような話を書いてはいるのですが、現在では見られなくなっています。今回の方はモニターの方で、一定期間は使わせていただけるとのことですので、私としても安心です。この話にご協力いただいているモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。
BeforeBefore
AfterAfter

今回の話では、術後の経過をお見せするだけですので、細かい説明は一切不要なのかと思います。術前の状態は、第93話にも載せましたが、経過が分かりやすいと思いますので、再度お見せいたします(写真1,2)。術後5日目に抜糸した直後の状態ですが、二重の幅も広く、傷もかなり目立ちます(写真3,4)。

After
術後2週間を経過した時点での状態ですが、ここまで来れば、お化粧で“隠せる程度”なのではないでしょうか?抜糸直後と比較すると腫れが大分引いたのがお分かりいただけると思います(写真5,6)。私は、いつも“1ヶ月間はかなりおかしいですよ。”とご説明していますが、この方のように二重の幅が広くなく、瞼があまり厚くない場合は、術後2週間でも腫れ方はひどくないと思います。術後と比べると、目が大きくなったように感じられると思います。
After
違う機会に、瞼が厚く、脱脂までするような方で、ご紹介できるような方にお会いできたら、また話を書こうかと思います。術前に担当医から手術や術後の説明を受けるのはもちろんですが、個人差があり、腫れが長引いてしまうこと等がある事は、患者さんの方でもご理解していただく必要があると思います。
今回の話で、腫れの引き方や傷の経過をご理解していただければ、これを書いた意味があると思います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。