美容外科話

COLUMN

隆鼻術(シリコン・軟骨・ヒアル)
第112話

隆鼻術(鼻シリコン、プロテーゼ)の個人差

鼻のシリコンを挿入については、前回書きましたが、今回も、モニターの方にご協力していただき、個人差をご紹介したいと思います。今回のモニターの方には、この場をお借りして深く感謝いたします。
BeforeBefore
AfterAfter

まず、術前(写真1, 2)と術後1ヶ月(写真3、4)の状態を比較していただきたいと思います。この方も若干の変化ですが、なんとなく鼻筋が通りすっきりした感じが出ているのがお分かりいただけると思います。特に斜めのアングルが分かりやすいと思います。この様に写真では“微妙な変化”でも、実際にお会いすると“なんとなく感じが違う”と他人にも言われるようです。前回の方同様に、この方のご要望も、“人に指摘されないくらいの自然な変化で、鼻筋を通して欲しい”ということでした。そこで術前計画は、鼻根部を少し高くするようにして鼻筋を通しました。

After
前回同様に術後の腫れの様子をお見せしますが、この方も術後5日目の抜糸時は目の周りに皮下出血が広がり、一部黄色く変化しているのが分かります(写真5、6)。この程度に個人差があることは、前回も書きましたので、この方を参考にしていただければ良いと思います。
After
外来で、“派手顔になりませんか?”と、よく質問を受けるのですが、鼻根部(鼻の上の部分)の形によって、西洋人顔か東洋人顔かが分かれます。したがって、この部分の形に気をつければ、派手顔には、ならないと思います。私の手術は、お見せした方の様な感じになることが多いと思っていただけるとぶれが少ないと思います。
いつもご説明しているのですが、どの手術にも“個人差”があります。今までの方だけでは、充分とは思いませんので、他の方の経過も、またご紹介しようかと思っています。
術後の形に関しては、術者のイメージや好みがどうしても反映されると思いますが、私の患者さんには、ご満足いただけることが多いので、やはり“自分と感覚の似た医者探し”が一番大事であると思います。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。