小鼻縮小の話は、今まで何回か書いたことがありますが、今回は、“微妙な変化を出してほしい”とのご要望でしたので、このデザインで、どのくらいの変化が出るのかをご紹介したいと思います。この話にお写真を提供していただいた方に、この場をお借りして、深く感謝いたします。
まず術前と術後1ヶ月の状態です。術前(写真1, 2)と術後(写真3, 4)の状態変化が若干であることがお分かりいただけると思いますが、小鼻の張りが少なくなって、何となくすっきりしたのがお分かりいただけると思います。以前にご説明しましたが、術式の選択は、小鼻がどの程度大きいかによると思います。その大きさにより小鼻を内側だけ切るか外側まで切るのかを使い分けます。したがって先生によって、術式が変わる手術の一つです。また患者さんの希望が、大きく切除しなければ実現しないような場合は、全切開の適応となります。
今回の方は、小鼻を若干変化させたいとのことでしたので、このようなデザインにしましたが、術者としては“もう少し切りたかった”気がしなくもありません。ただし、美容手術の主体は、あくまで患者さんご本人ですので、ご本人のご希望をよく聞いてデザインするのが最も大事です。いつも書いているように、術前診察で、“デザインを煮詰める”ことも大事な作業だと思います。