美容外科話

COLUMN

目の複合手術(2つ以上の手術)
第148話

目頭切開、目尻切開の併用効果

まず、この話にご協力いただいているモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。
BeforeBefore
AfterAfter

以前に各々の手術単独では、大きな変化を出さなくても、二つの手術を同時に施行することによって、大きな変化が出せることがある旨のコラムを書きましたが、今回は目頭切開と目尻切開の併用効果を御紹介します。

手術を受けられる場合は、一つの手術だけで効果を狙うよりも他の手術が非常に有効である場合も多いので、術前に担当医と打ち合わせをするのが非常に大事であると思います。
私の外来で、小鼻縮小を希望されていらっしゃる方に、時として鼻尖形成をお勧めしたりするのも同じような理由です。どの手術が患者さんの御希望に沿うために最も効果的であるのかは、プロの目から見た方が正確な場合もありますので、この意味でも術前診察は非常に重要です。

さて、この方の経過を御紹介しますが、御本人の希望としては“二重は変えずに目を大きくしたい”ということでした。目尻切開での効果が少なく、目頭切開のみでの変化も大きなものは望めないため、両方の術式を併用することにより、なるべく効果が出ることを狙いました。目頭切開、目尻切開が単体の手術として腫れないことは何回か書いていますが、同時に手術すると、“それなりに”腫れます。術後5日抜糸時の写真を御見せしますが(写真5)、傷の赤みもあり、目尻も腫れているのが分かります。

After
ただし、先にお見せしたように、術後3週間の時点で、 “御化粧すれば他人には分からない”程度にはなりますので、やはり腫れの少ない手術であると思います。
今回は初めに術前と術後の状態をお見せしましたが、上を向いた状態の方が分かりやすいかもしれませんので、これを御紹介します(写真6, 7)。
After
まず、この話にご協力いただいているモニターの方には、この場をお借りして、深く感謝いたします。


(写真1)     クリックで拡大比較画像     (写真3)
術前です。切開法術後3週間です。目頭の形と目尻の形
の変化がはっきりとわかると思います。


(写真2)     クリックで拡大比較画像     (写真4)
以前に各々の手術単独では、大きな変化を出さなくても、二つの手術を同時に施行することによって、大きな変化が出せることがある旨のコラムを書きましたが、今回は目頭切開と目尻切開の併用効果を御紹介します。

手術を受けられる場合は、一つの手術だけで効果を狙うよりも他の手術が非常に有効である場合も多いので、術前に担当医と打ち合わせをするのが非常に大事であると思います。
私の外来で、小鼻縮小を希望されていらっしゃる方に、時として鼻尖形成をお勧めしたりするのも同じような理由です。どの手術が患者さんの御希望に沿うために最も効果的であるのかは、プロの目から見た方が正確な場合もありますので、この意味でも術前診察は非常に重要です。

さて、この方の経過を御紹介しますが、御本人の希望としては“二重は変えずに目を大きくしたい”ということでした。目尻切開での効果が少なく、目頭切開のみでの変化も大きなものは望めないため、両方の術式を併用することにより、なるべく効果が出ることを狙いました。目頭切開、目尻切開が単体の手術として腫れないことは何回か書いていますが、同時に手術すると、“それなりに”腫れます。術後5日抜糸時の写真を御見せしますが(写真5)、傷の赤みもあり、目尻も腫れているのが分かります。


(写真5)
 
ただし、先にお見せしたように、術後3週間の時点で、 “御化粧すれば他人には分からない”程度にはなりますので、やはり腫れの少ない手術であると思います。
今回は初めに術前と術後の状態をお見せしましたが、上を向いた状態の方が分かりやすいかもしれませんので、これを御紹介します(写真6, 7)。


(写真6)     クリックで拡大比較画像     (写真7)
目頭側の赤い部分が少し増え、白目の面積が大きくなり、目尻側のラインが下がり、目尻側の白目の部分も大きくなったのがお分かりいただけると思います。
After
このように2つの手術を併用することにより効果が狙えることもありますので、術前に担当医とよく相談することをお勧めします。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。