美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第266話

眼瞼下垂手術を修正する!眼瞼下垂の手術を受けたのに眠そう?

はじめに、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

また、TBS『Nスタ』の取材にもご協力いただきましたので、重ねて感謝いたします。

この方のご相談内容は、『他院で眼瞼下垂手術を受けたが、二重のラインが浅くて気になる』というものでした。

当院は、こうした修正手術の方が集まる日本でも有数の施設ではありますが、修正手術は非常に難しいので、きちんとした先生を選んでいただきたいと思います。

術前の状態と術後1か月後の状態をお見せいたします。

BEFORE
術前
AFTER
術後1ヶ月後

術後は、二重の形状、眠そうな感じが改善されたのがお分かりいただけると思います。

二重が浅くなってしまったのは、中の固定に問題がある事が推測されましたが、目頭の形状的に皮膚が下方向に突っ張り、二重に力が加わったことも影響していると考えられました。


デザイン
デザイン

そこで修正手術は
1.皮膚切除
2.挙筋腱膜の位置同定、剥離
3.挙筋腱膜の再固定
4.二重ラインの再作成
という工程と共に目頭切開を計画しました。

目頭切開は、二重のラインを出やすくするための手術ですので、控えめなデザインを採用しました。

写真6、7、8
手術所見

術中の所見もお見せしたいと思います。挙筋腱膜の位置が眼瞼下垂の手術では、非常に大事な要素になるのですが、この方の場合、挙筋腱膜が上方に移動していることが分かりました(写真6)。

このような所見を書いても一般の方には非常に分かりにくいと思いますので、写真の中に私が線を引いた状態をお見せします。

上方に書いてある横線が挙筋腱膜の位置で、これを矢印のように引下げるというのがこの手術の『肝』です(写真7)。

この位置を修正した状態をお見せします(写真8)。
比べていただくと、変わったのがお分かり頂けると思います。

ここで、いつも書いていることですが、術後は腫れますし、左右差が出ることが稀ではありません。

抜糸時
抜糸時

この方の術後5日目、抜糸時の状態をお見せしたいと思います。

術前に『相当腫れます。左右差も出ます』と申し上げることが多いのですが、この時期は患者さんとしても担当医を信用して、我慢強く経過を待っていただきたいと思います。

最近、このような状況に我慢出来ずに、他院にて修正手術を受けてしまわれる方にお会いすることもありますが、よくお考えになる事をお勧めします。

口で『その先生より私の方が改善できる』と安請け合いし、手術した後に『これ以上は、改善しない』と言ってしまう先生には、くれぐれもご注意ください。

施術名:目の他院修正手術

いつも同じような事を繰り返し書いておりますが、術前カウンセリングでは、このようなことで悩まないように手術される先生が担当された症例写真を見せていただくことを強くお勧めいたします。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
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また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。