美容外科話

COLUMN

刺青切除・刺青除去レーザー
第271話

【刺青・タトゥーの皮膚切除】傷跡の経過写真|新宿山本クリニック

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

また、TBS Nスタの取材にもご協力いただきましたので、重ねて感謝いたします。

この方は、テレビで御紹介された際には、映像の問題上、傷の状態がはっきりと出ませんでしたので、このコラムでご覧いただきたいと思います。

さっそく術前の状態(写真1)をお見せしたいと思います。

下の写真(画像1)の中の矢印で示した2か所は『不良肉芽(ふりょうにくげ)』といって、皮膚が欠損した状態になっています。

一般的には保存的に軟膏等の処置をしていると軽快することもあるのですが、この方の場合は、手術後すでに数か月が経っていますので、このまま保存的に治療しても改善が見込める確率は非常に低いと思います。

このような場合は、この不良部分を取り除いてしまうことに専念します。というのも、傷からじくじくした汁が絶えず出て、日常生活上、大きなストレスになってしまうからです。

当院にいらした時点で、切除手術を2回受けられていますので、なるべく切除する皮膚の量を少なく、かつ傷口にかかるストレスが小さくなるように工夫します。

手術時の切除デザイン(写真2)をご覧にいれたいと思います。

ジグザグに切除することにより皮膚と皮膚の接触面積を増やし強度を強めつつ、切除範囲は最小限にすることが可能です。

BEFORE
術前の状態とデザイン
AFTER
術後

背中のタトゥー(刺青)の場合、皮膚の伸びが良くありませんので、『分割切除』を選択することが多いので、似たような部位での一般的な経過の方をご紹介したいと思います。


術前
術前

術前のの状態です。

上下の幅がありますので2回に分けて切除します。

1回目の手術後
1回目の手術後

1回目の手術が終了した状態をお見せします。

この残った部分まで頑張って切除しようと無理をすると先にご紹介した方のようになる可能性があります。

分割切除の場合、2回目の手術までの間隔は個人差がありますが3か月から6か月というのが一般的です。

 2回目の手術後
2回目の手術後

2回目の手術が終了した状態(写真6)をお見せします。

残っていた部分をこのように切除し、治療を完了することが出来ました。

よく、患者さんから『私の場合は、何回の手術で取れますか?』というご質問を受けます。

いつも書いていますし、私も認識していますが、刺青切除で患者さんにとって非常に重要な事は、『どれくらいの時間と金額がかかるのか』という事だと思います。

ただ、今回ご紹介した方のように、『工夫しないで切る』と術後に問題が起きることもあります。

いつも同じような事を書いていますが、治療を受けられる前に、金銭的な問題や治療期間、また傷の経過等もきちんと御確認されることをお勧めいたします。

た、能力の無い医師に能力以上の希望を伝えるとトラブルの元になる可能性があるということも認識していただきたいと思います。

治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/

ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
https://dr-yamamoto.com/contact/

また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
https://ameblo.jp/yamaclistaff

当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/

『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。