美容外科話

COLUMN

第338話

人中短縮術(リップリフト、上口唇短縮術)の50代の女性の変化と経過

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

人中(にんちゅう)短縮術の話は、時々書いていますが、色々な方をお見せすると傷の様々な経過についてもイメージし易いと思います。

今回ご紹介する方は、50代女性ですので、この世代の方には、経時的変化が参考になるのではないかと思います。

また、手術の切除デザイン、手術効果についてもご紹介したいと思います。

まず、術前(写真1)と術後3か月(写真2)の状態を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3ヵ月(写真2)

上唇が少し上方向に移動し、鼻の下の長さが短くなったのがお分かりいただけると思います。

傷跡は、正面からだと目立たないのですが、角度を変えて見ると、若干目立つかもしれません。


術前(写真3)術後3ヵ月(写真4)
術前(写真3)術後3ヵ月(写真4)

角度を変えてご紹介します。術前(写真3)と術後3か月(写真4)を比較して頂きたいと思います。

この角度から見ると、傷跡が、どの程度目立つのかというイメージがわくのではないでしょうか。

この傷は、時間がさらに経過すれば、さらに目立たなくなるのが一般的です。

デザイン(写真5)
デザイン(写真5)

では、切除デザインもお見せしたいと思います(写真5)。

このデザインをする際は、立体的な仕上がりのイメージを持つ必要がありますので、担当医には『デザイン力』が要求されます。

診察時に、『小鼻が広がると言われました』『唇が富士山の形のように真ん中だけ引き上がったようになると言われた』とおっしゃる方にお会いすることも珍しくないのですが、それは、この手術デザインがどのようにされているかという事に起因することがほとんどです。

ですから、どのように切除デザインをしているかという事は、術後の仕上がりに直結すると言っても過言ではないと思います。

また、『他院では、口輪筋の切除をしないと絶対に後戻りすると聞きました』というコメントを頂くことも多いのですが、この手術で、口輪筋を処理する場合と、しない場合を比較した科学的なデータは、私が調べた限りでは見当たりません。

ですから、『口輪筋の処理をしないから後戻りする、というのは、単なる担当医のイメージ』なのだと思いますし、当院の手術では、口輪筋の切除はしていませんが、これが問題となったことはありません。

そういう術中処理よりも、『手術デザイン』と『縫合の仕方』にこの手術の『きも』があるのでは、ないかと思っています。

また、患者さんにとって一番大事な事は、『傷の経過』なのではないかと思っています。そのような理由から、なるべく多くの方を、このコラムでもご紹介させて頂いております。

このように、『同じ名前の手術であっても、担当医によって別物』というのが現実です。こうしたことをよく認識したうえで、担当医選びをされることを強くお勧めします。

抜糸時(写真6.7) 術後1ヵ月(写真8.9)
抜糸時(写真6.7) 術後1ヵ月(写真8.9)

さて、術後の傷跡の経過についてご紹介したいと思います。

術後5日目、抜糸時の状態です(写真6, 7)。

術後1か月の状態(写真8, 9)もお見せしますので、1か月位経つとこの程度に変化するというイメージを持っていただきたいと思います。

このように、人中短縮術は、『傷』が表面に出る手術ですし、『どこにどの程度の傷が付くのか』という点は非常に重要です。

さらに、『どのようにデザインして手術されているのか』という事は、最重要な点ですので、こうした事をよく検討されることをお勧めします。

関連動画はこちらです。出血シーンがございますので閲覧にご注意ください。

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『美容外科話』著者

  • 1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。