美容外科話

COLUMN

目の他院修正手術
第407話

【韓国整形の目尻切開で失敗】赤くめくれた目尻の修正手術

まずこのお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。

他院にて目尻切開を受けたのだけれど、『目尻が赤くめくれた感じが気になる』という方にお会いすることは珍しくありません。

今回は、この目尻切開修正術についてご説明したいと思います。

まず、術前と術後3か月の状態変化をお見せします(写真1, 2)。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3カ月(写真2)

術前に矢印で示した部分の赤く見えた部分(結膜)の状態が改善しているのが、お分かりいただけますでしょうか?


術前(写真3) 術後3カ月(写真4)
術前(写真3) 術後3カ月(写真4)

斜めからの角度で比較していただくと、形状変化がはっきりすると思います(写真3, 4)。

癒着部分(写真5) 処置(写真6)
癒着部分(写真5) 処置(写真6)

目尻切開自体には、いくつかやり方があるのですが、目尻側の靭帯が強く癒着していることが原因であることが多いので、修正手術では、ここをまず外す必要があります。

矢印で示した部分が強く癒着した部分です(写真5)。

この癒着をさらに外しながら、靭帯を探します(写真6)。

この時に最小限の出血になるように慎重に進まないと、腫れによって目尻の形状が変化してしまい、形の調整が出来なくなってしまうので注意が必要です。

この写真でもほとんど出血させていないことがお分かりになると思います。

位置調整(写真7)
位置調整(写真7)

この後、靭帯を探し、これを形状的に問題ない位置に固定します(写真7)。この位置調整が非常に大事で、豊富な手術経験が要求されます。

このように、内部の処理がメインの手術ですので、大きな傷が出来る心配はないのですが、手術中に出血させると、手術自体が台無しになってしまいますので、非常に繊細な手術となってしまいます。

目尻切開の手術は、ちょっと切っただけなのに、修正手術になると、非常に難易度の高い手術に代わってしまう事を認識していただきたいと思います。

このような問題が起きた患者さんにお話を伺うと、『前医で出来るだけ切って欲しいと言った』という事をよく聞きます。患者さんが言ったから、そのまま手術してしまうというのは、プロとして非常に疑問が残る行為だと思います。

目尻切開は、『大きな変化を狙いにくい』手術と認識していただいた方が良いのかもしれません。

どのような手術を受ける際にも、手術の特性や限界を認識することは、非常に大事だと思いますし、なんでも安請け合いする医者も要注意だと思います。

目尻切開修正がどの程度腫れるのかをご紹介しております。
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12581493124.html

目尻切開修正術を受けられた方が、どのような感じで帰宅されるのかご紹介しております。
https://note.com/yamamotoclinic/n/ne6e47f56f2c0

目の他院修正の施術例はこちら

目尻切開の施術例はこちら

※出血シーンがございますので、閲覧にはお気を付けください。

施術名:目尻切開修正(目尻靭帯移動術含む)

施術内容:今回の場合、目尻の形状・逆さまつげ・正常な位置に靭帯を移動する。

副作用(リスク):白目が一時的に赤くなることがある

施術料金:通常料金¥528,000(税込)モニター料金¥448,800(税込)

この方の場合、他院にて目尻切開を受けたのだけれど、『目尻が赤くめくれた感じが気になる』とのことで修正手術を行いました。

『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。

関連する症例