まず、このお話にご協力いただいたモニターの方にこの場をお借りして深謝いたします。
この方は、韓国にて小鼻縮小術、鼻中隔延長術、鼻尖形成術、骨切術を受けたそうです。
形状的には大きく変えなくて良いのだけれども、右にシフトした感じが気になっているので治して欲しいというのが、ご本人のご希望でした(写真1, 2, 3)。
右に曲がってしまった原因として、
1.鼻中隔延長部分が曲がってしまっている
2.左右の鼻翼軟骨位置が悪くなっている
3.鼻尖部に移植された軟骨の形状が悪いこと
4.小鼻縮小左右差が全体に影響を及ぼしている
等を考えました。
従って、修正手術では、
1.鼻尖形成修正術により鼻中隔延長により使用されている鼻中隔部の軟骨の状態を確認し、修復すること
2.鼻尖部に移植された軟骨の位置修正をすること
3.左右鼻翼軟骨の位置関係を修復すること
4.小鼻縮小術を修正し、左右小鼻のバランスをとりながら、鼻尖の形状に及ぼす影響を最小限にすること
5.鼻中隔の形状維持が難しい場合は、吸収性の板を使い、補強すること
を計画しました。
術前に、どの程度鼻柱を戻し、それに伴ってどの程度鼻翼を切除するのかを決めるのには非常に難しい問題があり、これを間違えてしまうと、曲がった感じは修正できなくなってしまいます。
この小鼻を修正する際のデザインに関しては、私のブログにてご紹介しますので、そちらをご参照して頂きたいと思います。
ここでは、この方の術中の様子をご紹介したいと思います。
鼻柱をあけると、点線で示したように軟骨が曲がっていました。この曲がって癒着してしまった軟骨を切離して、それぞれの位置関係をチェックします。(写真4)
この方の場合は、鼻中隔延長に使われていた軟骨が若干長かったこと、左右鼻翼軟骨の固定位置が悪かったことが、曲がった原因と考えられました。
そこで、鼻中隔延長の程度を2㎜程戻し、左右鼻翼軟骨位置修正を行い、移植されていた軟骨の位置修正も行いました。
これらの処置が終わった状態をお見せします(写真5)。軟骨の位置関係が改善したことがお分かりになるでしょうか?
また、小鼻の左右差も鼻尖にかかる力として影響を及ぼしてしていましたので、小鼻縮小修正術も行いました。
軟骨の位置を修正した時に、曲がる力はあまり大きくならないように処置ができましたので、術前に考えていた吸収性のプレートは使用せずに済みました。
鼻の雰囲気はあまり変えずに、曲がりを改善できたのではないでしょうか?
このように、『鼻柱の曲がりを治すだけ』のために色々な手術、処置を行わなくてはなりません。
この種のトラブルが起きないように術前に担当医とよく相談することをお勧めしますし、外国(例えば韓国等)で受けられる場合には、通訳の方がきちんと意向を伝えていない可能性もあることを念頭に置き手術を検討されることをお勧めします。
手術後の腫れについてはこちらを御覧下さい。
https://note.com/yamamotoclinic/n/n58f74ad15b03
修正手術のデザインと苦悩についてはこちらを御覧下さい。
https://ameblo.jp/dr-y-yamamoto/entry-12609105971.html
※出血シーンが含まれておりますので、閲覧にはお気を付けください。
施術名:鼻尖形成修正(鼻翼軟骨位置調整)+鼻中隔延長修正+小鼻縮小修正
施術内容:鼻尖形成修正にて鼻翼軟骨の形状の修正、また鼻中隔延長修正にて歪んだ形状の修正、小鼻縮小修正にて左右差を修正。
副作用(リスク):鼻先にテープ固定、皮下出血の可能性、オープン法になる。
施術料金:鼻尖形成修正¥330,000(モニター¥264,000)
鼻中隔延長修正¥660,000(モニター¥561,000)
小鼻縮小修正¥385,000(モニター¥327,250)
治療費、施術費に関しては、こちらを御覧下さい。
https://dr-yamamoto.com/cost/
ご質問がある方は、こちらまでメールを頂きたいと思います。私が責任をもって拝読させていただいておりますが、時間の関係上、スタッフが返信を書かせて頂いております。
http://dr-yamamoto.com/contact/
また、スタッフブログもぜひご覧下さい。
http://ameblo.jp/yamaclistaff
当院のインタグラムのページもありますので、よろしければご覧下さい。
https://www.instagram.com/shinjyuku.yamamotoclinic/