美容外科話

COLUMN

第341話

人中短縮術(リップリフト、上口唇短縮術) 他院での手術の修正

まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に深く感謝いたします。

人中短縮術(にんちゅうたんしゅくじゅつ、じんちゅうたんしゅくじゅつ、リップリフト)の話は、時々書いていますが、その術後のトラブルについてご紹介したいと思います。

この方は、他院で人中短縮術を受けた後に

『唇が真ん中だけ上がって、富士山のようになっているのが気になる』

というご相談でした。

まず、口を閉じた状態で、術前(写真1)と術後3か月(写真2)の状態を比較していただきたいと思います。

BEFORE
術前(写真1)
AFTER
術後3ヵ月(写真2)

上口唇の中央の立ち上がりが緩やかになったのが、お分かりいただけると思います。


術前(写真1)術後3ヵ月(写真2)
術前(写真1)術後3ヵ月(写真2)

さらに、口を開けたときの状態の方が分かり易いと思います。

口を開くと、上口唇が上に引っ張り上げられるので、この形状がさらに強調されるためです。

術前(写真3)と術後3か月(写真4)の状態を比較していただくと、形状改善されたことが、認識できると思います。

デザイン(写真5.6)
デザイン(写真5.6)

このような場合は、上口唇の上(鼻の下の皮膚)は、切り取られてしまっていますので、下げることは、ほぼ不可能です。

バランスをとるために、上口唇外側の形状を変化させる事を考えます。

この修正手術には『デザイン力』が不可欠です。

口を動かしてもらいながら、適当と思われる形状を考えます。

デザインをお見せします(写真5, 6)。

抜糸後(写真7.8)
抜糸後(写真7.8)

このように、一口に人中短縮術(にんちゅうたんしゅくじゅつ、じんちゅうたんしゅくじゅつ)と言っても、担当医によって仕上がりの形は別物になってしまいます。

その先生が、どのような手術をするのかを十分に聞いた上で、担当医を選ばれることをお勧めします。

最後に、この方の術後の『腫れ』についてご紹介します、術後5日目、抜糸時の状態ですのでご参考になれば幸いです。

関連動画はこちらです。※出血シーンがございますので閲覧にご注意ください。

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『美容外科話』著者

  • 山本 豊【山本クリニック院長】

    1992年 東京医科大学卒業。2004年8月 山本クリニック設立。
    美容外科の手術を中心に行っているクリニック。 他院手術トラブル修正手術、海外で受けた修正手術にも対応している。日本アンチエイジング外科・美容再生研究会 元指導医。医療法人社団 豊季会 理事長。資格:医学博士(甲種)、日本外科学会認定医、日本アンチエイジング外科学会 名誉理事、JAASアカデミー最高指導医。